みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

2018.12.8終日シンチ検査

入院初日の夜は、予想通りオールだった。
分泌物はそこまで多くなく、排便も夜間は4回だが、
大騒ぎして一瞬ウトウトする程度。
夜中にあまりに動くので発作が起こるのも嫌だし、
輸血中の点滴の引き抜きも怖いしで、
相談して睡眠導入水薬を投与したが焼け石に水状態。
そのまま夜が明けて、9時からの検査準備が8時には開始。
採血して、術衣に着替え、放射線検査の特別室に向かった。
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今回の検査は、前回の下血入院後、退院の際に、
もし以降再度下血した場合は、すぐにやってみましょう、
と医師と話していた、消化管出血シンチ検査。
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消化管で出血中に、放射線同位元素を体に微量投与すると、
同位体が出血部位に集積するため、
その経緯を定点撮影で評価する。
出血部位を特定できれば、という、
万が一の大出血が起こり、
開腹手術余儀なしとなった際のための予備的な検査。
検査は保護者が付き添っても構わないが、
私も力と一晩中起きていたので、
今回の検査はスタッフさんにお任せして、
休ませてもらうことにした。
まずは同位体投与して1時間撮影しっぱなし。
力がバタバタ動かぬよう、鎮静剤をうたれ、
一瞬はぼーっとしたが覚醒し、
看護師さんがが手を握ってくれてなんとかクリアしたらしい。
一旦病室に戻り、30分後に再度撮影へ。
まだ騒いでいたので再度鎮静剤注射。
昼前に病室に戻ってきて休憩して次は午後遅く。
午後の検査前に一旦ハハ、夫と交代して帰宅。
なんやかんやしていたら、午後の検査には間に合わず、
検査中に夫と交代して病室で待つ。
力はぐっすり寝たまま病室に戻ってきた。
怪しい部位が見つかりそうかも、と、
さらに4回目の撮影に行き、また寝たまま戻り、
日が落ちてようやく目を覚まし、わあわあ言ってると思ったら、
本日3回目の排便。
朝2回の後、寝ていたとはいえ、排便時間はの間隔は空いた。
もう血液の色が消え始めている。おお、いいぞ。
ヘモグロビンの値も横ばいで大幅に減ってはいないし、
絶飲食状態から、常用の内服薬から開始となった。
輸血も、夜再度出血があれば検討するということで、
一旦休止。
消灯時間帯は内服薬の効果か、眠くなり始めたが、
昼ぐっすりだったので、寝るまでは至らず。
眠剤を投与して入眠した力。
よく寝ていたが、
酸素飽和度の値が低めで推移していたのが気になってはいた。
朝方3時ごろからアラームが何度も鳴り、
酸素飽和度がやっぱりふらふらしている。
吸引するも、分泌物多いわけではなく。
その後、頻回に看護師さんが血圧計測にきて、
あまりの低血圧に首を傾げていた。
酸素飽和度も、心拍数も、血圧も低く推移。
見た感じ、しっかり気持ち良さげに寝ているのだが。
念のため酸素を微量投与開始し、呼吸状態は安定させる。
血圧は定期的に観察してもらったが、朝まで低いままだった。
低血圧ショックじゃないのか?と心配しつつ見ていたが、
日が出て明るくなってしばらくして、
うーんと伸びをして少し目を覚ました。
少ししておしっこをして、半分は覚醒。
日勤の看護師さんにバイタルチェックしてもらうと、
夜ほどの低血圧は解消していた。
酸素の値も心拍数も、ほぼ回復。
ぐっすり眠っていたってことか。。
昨日終日かかったシンチ検査の結果、
怪しそうな所見はあるも、分析評価に時間がかかり、
週明けになりそう、とのこと。
おそらく、よくわからない、となりそうな雰囲気。
でも、大がかりな検査を行って結果が知れるより、
なんかよくわからんでも少しでも早く回復することが、
いろいろに余剰のない力にとっては一丁目一番地だ。
出血時ならではの検査だったが、
前回の入院時ほどの出血は現時点では見られず、
曖昧な結果になるのは仕方ない。
現時点では安定と言える。このまま波に乗ろう。