みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

大学病院あるある(力ならでは?)再来[2018.5.28]

土曜の夜中、気づくとアラームがなっており、
看護師さんが一生懸命吸引をしてくれていた。

珍しく分泌物が出にくいようで、早朝から私が代わったが、
それでもなかなかすっきりせず。

体調はいつものようではなく、ゴロゴロ動けず、排痰できにくい状態なのだろう。
また、夜中は気管切開孔の蓋を開けっ放しにしていたので、
乾燥気味になったことも考えられる。

吸入を久しぶりにすることにして、
両手の拘束帯を解放してもらえないかお願いしたら、外してもらえた。
少しはこれでストレス減で動きも出るのでは。

排尿しておらずエコーでチェックしてもらい導尿することに。
排泄にあまり問題ない力にしては、珍しい。
導尿するとたっぷり出せてよかったし、適宜吸入して吸引続けて、
午前中のうちに肺の音は少しは改善してきたかと思っていたら、
昼前から眠り始めた。

夜中吸引されてたから眠れてないはずだもの。

そのまま午後遅くまで眠り続け、おしっこも出てないしどうしたもんか、
と話していたら目を覚まし、やっぱり導尿され、なんとなく不機嫌になり。
そんなこんなで、日曜だし、家には戻らずそのまま私は病院滞在。
力の入院でも娘たちの心配は、さすがにあまりしなくてよくなった。気持ち的に楽。

夕食時間帯に自力でおしっこが出て同時に便も。
とりあえず血性ではなさそうで安心した。

夜から内服薬を再開することになった。検査方針が決まるまでは絶食状態だが、
腹に何も入れないのは、あまり良いことではない。
血便も収まっているし、少量の白湯と薬を通してみて、
何か変化があるか確認できる面もあるのでは、と、
できればやってみたい、とリクエストをしたこともあり、
まずは重要な抗てんかん薬から。
イメージ 1

眠剤も加えて飲むことになり、投与する前に確認すると、
薬量に疑問を持った。

尋ねると、なんだかんだと話をされていたが、
量が誤りだったことが判明。が、眠剤のマイルドな方だったし、
少なめに間違えられていたので、そのまま飲むことに。

そのせいか、それとも、午前中からのロング睡眠のせいか、
なかなか眠らず、酸素の入り方もなかなか落ち着かずに、
吸引を続けたが、日付が変わったくらいに私はダウン。
体の向きを変えた後は、良く寝ていたらしい。

週明けは早朝から起きており、朝の薬を飲まそうとすると、また疑わしい薬が。
しかも、抗てんかん薬のメインの方、
しかも、倍増量ではないか。

ぱっと見は間違ってなさげな表記。
問い合わせると、敢えて、かもしれません、と看護師さん。
敢えて、なら、説明があって然りだ
確認の問い合わせをしてもらうと、やはり誤りと判明。

ちまちまとした調整の日々が台無しになるところだった。
医師からは形ばかりの謝罪というか言い訳があっただけで。
こういうミスはほんの些細だと軽く見ておられるのか、
それとも、自分のせいじゃない、と思われているのかもだが、
担当者の対処の仕方次第で、
その後の治療体制に最後まで不信感を持ち続けてしまうため、
双方に大きな不利益がある。

実は数年前、この病院の別の科に入院した際にも、誤投薬があった。
受け持ちの看護師さんが偶然見つけてくれた。

その時も、間違えたけど大した間違いじゃないので、
と担当医から開口一番言われたのを思い出した。

医師の皆さんが決してそうじゃないと思うし、
熱意ある真摯な方々も多いのも知っている。
前回も今回も、
担当者に何か譲れないプライドがあるのかもだが、
きっとこれからの医療者としてのキャリアに良いわけない。
相変わらずやなあと残念に思った。

そんな以前の教訓があり、今回は最初から疑念を持ち確認したのが、
投与前セーフにつながった。良かった。。。

しかし、こんな誤投薬に三度も会うのか。
うちがそんな星の元なのか。
大学病院あるあるなのか。

たくさんの部署があり、人がいて、患者もそれぞれで、
縦割りほぼ無く、何事もちゃちゃと進まない大学病院。
検査システムや手術技術は高度でも、
ミニマムな本来の基本的ななところは粗だと、改めて思わされた週末から週明け。

相変わらず力のおかげで勉強させられる。