みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

小学部卒業しました!

昨日、無事に小学部を卒業しました。
お世話になっている皆さん、見守って下さっている皆さん、
ありがとうございました!

力は先週末、かなりのテンションの高さだった。
特に日曜は、これはちょっとどうしたもんか、と思うほどのレベルで心配した。

その反動か、週明け月曜は朝一旦目をあけたかと思うと二度寝に入り、
昼前まで熟睡していた。
ここ最近は昼まで寝ていることが無くなっていたので、
久しぶりのこと。
起きた後は日曜よりはましだが、大騒ぎしていてまた心配。でも、早寝した。
大丈夫かいな・・・

で、卒業式当日。
朝5時前から起きていた。

前日の夕方に、
明日は卒業式。ぱっと早く起きてぱっとご飯食べてうんちして、
ちゃちゃっと家を出ようね、
と話していたのだが、その通りにぱっと早く起きてきたのだ。

それにしても早すぎやしないか。緊張か期待感か。
騒ぐほどでもなかったがしっかり覚醒している。
式は午前いっぱいあり、力はずっと座位状態。
帰宅は昼過ぎになる。長丁場だ。
でもここでもう一回眠らせるのは寝が深くなりそうでリスクがありそう。

あれこれ考えているうちに、ぼちぼちハハの予定起床時間になった。
少し早めに朝準備を始めた。力は意外にも穏やかな感じ。

早めに準備したにもかかわらず、やっぱり学校到着はぎりぎりに。
でも、いつもの駆け込み参加というほどでもなく、余裕をもって入場待ち。

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先に保護者は会場入りして待つ。
どんな顔をして入ってくるだろう?
とドキドキして見ていたが、
小学部卒業四名のうち三番目の力、
入場順になると、
ぱああっと笑顔満載。
びっくりするほどの笑い顔で入場だ。
つい、
「なんで(あんなに笑ってるの)?」と声に出してしまったほど。

と言いつつも、とても感激した。




入場後すぐに卒業証書授与。
卒業証書は一人一人呼名されて、壇上で校長先生から直接手渡されるのだが、
まずちゃんと礼をして、笑顔で受け取り、こちらに向き直って、証書を見せる、
という一連の流れを、しゃんとした姿勢で、にこにこ穏やかな顔でこなした。
これが練習の成果か!!!

入場時や証書授与時の顔が表すように、小一時間の式中、ほとんど機嫌良し。
うなずいたり拍手したり。とても楽しげに誇らしげに、きちんと参加していた。
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親冥利に尽きる時間を過ごした。

式が終わり一旦教室に帰ると、
少し疲れた様子もあったが、

在校生の見送り時間になると、
またしゃんとして機嫌良くなった。





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見送りは学校の一階フロア。
階上から紙吹雪がたくさん舞う中、
力と一緒に、
たくさんの方々の祝福を受けつつ
練り歩く、という、
付きの立場としては
少し気恥ずかしいものだったが、
子どもたちも含む多くの人たちの
「おめでとう」
を受け、
周りの方々への感謝の思いと共に、
今まで頑張ってきてくれてありがとうという、息子への気持ちを実感した。


その後、クラス写真を撮影し、最後にクラスに戻って先生方へのご挨拶をして、
記念品をお渡しした。
わがクラス、少人数で医療的ケアが要る子ばかりだったので、
謝恩会などは催さず、式後はあっさりと終了になったのだが、
これも、少人数で親子ともども気心知れた仲のクラスであるからこそ成り立つこと。
とても良い式だったし、お天気も最高だったし、
何より、我が息子を含む全員が元気に機嫌よく参加できたことに、
感動させられ、いろんなひとたちやいろんなことに感謝した、
幸せな一日となったのだった。

帰宅後は、
早朝から起きていたことを考え、午後に予定していた訪問訓練はキャンセルして、
のんびり過ごした。
が、力は思いのほか元気で、時々式を思い出しているのか、ケラケラ笑っていた。
やっぱり終わってホッとしたのだろう。リラックスムードだった。
終日とても良い状態で就寝した。

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お世話になった先生方から
お手紙やメールをいただいたり、
式に前担任の先生方がわざわざ来校して、
参列してくれたり、
在校生の方々から、
たくさんの贈り物やお花をもらったりで、
恐縮なほど。
お気持ち、本当にありがたくいただきます。

中学部に進学後も、
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!


とにもかくにも、また大きな節目をクリアした。
昨年秋から年末の大変な入院から、たった3カ月でここまで合わせてきた力。
この週末からの不安定は、やっぱりこの日のための最終調整だったのだろう。
やっぱり力はすごいやつだ!

卒業といっても、どちらかというと思い新たにできた日だと感じている。
中学部は三年間しかない。
小学部よりもっともっと、ひゅーんと過ぎてしまうのだろう。
一日一日を大事に、少しずつ新しいことをやれたらいいなと思っている。

といっても、結局は力が良い方向に連れて行ってくれるのだろう。
私たちが道を拓いているのではない。
キミを信じて、キミの行くように、前に前に進もう!