みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

無事に修学旅行クリア!~上~

行ってきました!修学旅行!

いろいろとぎりぎりの中、道中ぎりぎりな感じもありながらなんとかクリア。
帰宅後に入院、ということにもならず、結果、成功と言っていい修学旅行、
母子ともにぐったりと、それでも満足しつつ終了。
皆さんのお力添え、感謝感謝です。


旅行前日の夜はいつも通りに寝て、あー良かった、と思いきや、
夜中に起きて少々騒ぎ始め、これじゃまずいと久しぶりに水薬を夜投与。
しょうがないなあ、緊張しているんだろうなあ。

朝はいったんいつも通りに起きて、排泄などしてまた入眠。
とにかく朝の排泄さえしてくれれば、出発できると思っていたので安心。
睡眠不足も心配だったので、再入眠はよかった。

今回の修学旅行は全体的にゆるめな日程にはして下さっていたのだが、
やっぱり全日程みんなと一緒、というのはなかなかハードではないかと、
いろいろ検討した結果、往復を独力ですることにした。
というのも、我が家からの最寄り駅と目的地へのアクセスが良かったため。
一日目を遅出して、二日目をダイレクトに帰宅すれば、
スケジュールを真ん中にぎゅっとコンパクトにできるだろうと。

みんなは大きな駅から新幹線を使って目的地に行くことになっていたが、
力と私は、最寄り駅から特急電車に乗って昼前に向かうことになっていた。
朝ゆっくり出かけられるのは、お世話係としてはとても助かることで。


余裕を持って出かけたが、予定の時間を少し過ぎて駅に到着。
力はとても緊張の面持ちで、大丈夫かと心配しつつだった。

時間通りの運行で、駅員さんが案内してくださって、
バギーで乗りやすいように簡易スロープを出してくれる。
今日乗る特急は、青いソニックピカピカのメタルブルーのかっこいい車両。
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特急内では最初の5分程度はおとなしかったが、すぐにわあわあ騒ぎ始めた。
乗客はそこそこ多い。
いかにも迷惑そうな顔をされたわけではないが、
乗車40分のうち30分は抱っこしていた。力は窮屈そうだったがだんだん慣れた。

ぶっちゃけなかなかしんどい乗車で、あーこれは今日一日体力持つか不安だなあ、
と下車。
そこから在来線に乗り換えて、当地九州から本州に渡る。
JRの駅員さんが降車口にスロープを持って待ってくださっており、
そのままエレベーターに案内、乗り場のホームまで送ってくれ、
待ち合わせの10分ほど一緒に居てくださった。
とても親切なおじちゃんで、
最近は乗車マナーが悪い、
障害がある人とか困っている人を押しのけて乗る人ばかりでけしからん、
というような内容を一生懸命話してくれた。
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そう思ってもらえてありがたいなあと思った。

在来線は人が少なかったからか、広々だったからか、
急に機嫌がよくなってこちらもほっとした。
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が、
九州から本州への長いトンネルに入ると、
急に目を白黒。
暗くなったのと、気圧変化を感じたのではないかと推察。
見ていてちょっとおもしろかった。



到着駅のタクシー乗り場に担任の先生が来てくださっている約束だったが、
改札口まで来てくださっていてとてもほっとした。
力もほっとしたようだ。

到着駅の下関エリアは全国的にふぐで有名。
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そこかしこにふぐマークやふぐイラストがあったが、
きわめつけは天井からつるされていたふぐ提灯。
なかなか圧巻。

そこからタクシーで10分ほど。
一日目の目的地、海辺の水族館「海響館」到着。

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お天気でよかった。
エントランス植栽は、
さまざまな海の生き物に剪定。
クジラの前でまずは写真撮影。








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チケットを渡して入場。
既に到着しているみんなと少しだけ会って、
まずは別の場所で昼食を食べて、合流することに。

力はほっとしたのか、笑顔が出ており安心。
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皆と合流したのは、体験コーナー。
なまこやヒトデを触れる。
既に事前学習で、
似た触感のおもちゃを触って練習済。
が。いやーな顔をしていた。
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午後のメインがイルカとアシカショーなのだが、
まずはこの水族館おすすめのペンギンエリアに。

たくさんのペンギンに力はまあまあ茫然。
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水中をまるで鳥のように泳ぐペンギン(鳥だが)。
それを断面から観察できるしくみ。
とても面白いのだが、
なんでか、力がそばにいくと、
ペンギンたちまばらになる。
嫌われた?
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そして午後のメインのイルカアシカショー。
遅れて行ったので、バギーで入れず、
担任の先生に抱っこしてもらって最前列にて。

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力はイルカにはほとんど興味を示さず、
端っこの方でなかなか地味目に演技していたアシカにウケていたらしい。

というより、
先生に抱っこしてもらっていたのが、
一番うれしかった模様。

遅れて合流したため、
今だ魚類を見ずじまいだったため、
急ぎ、水槽エリアに。
が、午後からまた人が多くなっており、
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しかも、車いすの方々も多く、
急ぎ移動しづらい状況。
さらに、写真スポットも渋滞。
ということで、魚との写真はほぼ無。

←奥にマンボウ








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水族館は素晴らしいシチュエーションで、
素敵なところだったのだが、
水族館内での力の吸引の多さは、
ここ最近では珍しいほど。
こうなってしまうと、親子ともども、
楽しめる感半減なのはしょうがない。
なんとか水族館エリアをしのいだ、
という感じ。
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(~下~に続く。)