みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

2016.8.10家で暮らすことの幸せ

先日力のお友達が、
5か月半に及ぶシビアな病院の生活から脱出した。
じいちゃんばあちゃんも含めた家族総出で支える入院生活は、
徐々にランナーズハイな慣らされ感になるとはいえ、
毎日、色彩と生活臭の無い場所でギリギリな選択を強いられ、
最悪の場合を覚悟してください、なんて言われ続ける日々は、
普通に暮らす人たちには想像できない生活だ。
力の入院最長は半年。
退院前に大きな不安はあったが、絶対に力を家に連れて帰りたかった。
なんとしてでも早く帰りたいのでなんとかしてください、
なんでもします、何でも覚えて帰ります、
と毎日医師や看護師に頼んだものだ。
家で暮らせば、力を守るのはたった一人。
(夫多忙にてほぼ不在、しかもしばらくして単身赴任)
最初はまともに眠れないし、トイレにも行けない。
冷汗がでるような状況に何度も何度も遭遇する。
でも失敗しつつ前に進めば、ほんのちょっと経験値が上がる。
少しずつ危ないことが減って楽しいことが増える。
家で暮らす、ということはこんな奇跡みたいな毎日を積んでいくことだ。
覚悟を持って退院したであろう、力のお友達と家族の皆さん。
ほかにも、たくさんのミラクルを何度も起こす子を授かり、
家で一緒に暮らせることがどんなに幸せか知っている人たち全てに、
エールを送りたい。