今年の夏休みは、わが家に受験生がおらず、「遊んでいい夏」だったため、
奮発して二泊三日の家族夏旅にした。
力と一緒の旅行だから、というのもあるが、
家族みんな、基本的にはアクティブではない。
例外が私で、あちこちと予定して、目いっぱい動きたい方なのだが、
力のおかげでそれが薄まり、
他の家族のめんどくさがりモードとちょうど合うようになっているというわけで。
ここ数年は、大きなコンセプトとして、「快適にだらだらできる宿泊場所を探す」旅でもある。
今年は、お盆週しか家族の休みが合わなかったので、
渋滞はもとより、混雑するルートをできるだけ通らずに行ける場所を探さねばならなかった。
旅はひと月ほど前から、
それぞれのスケジュールをにらみながら、それぞれのリクエストに叶うブッキング作業から始まるのだが、
そうはいっても、直前しか確定できないので、難しい。
今年は、前々から目をつけていた県内の隠れ家的な場所に、
ちょうど日程が合ったので、行くことにした。
高速を使わずに、自宅から一時間程度。渋滞した場合の逃げ道は少ないが、まあなんとかなるだろう。
16時inなので、15時くらいに出た。
グーグルナビは、国道を走らせるルートをしつこく要求してきたが、
ドライバー(私)はお構いなく無視して海沿いのルートをたどり、結果、とてもいいドライブになった。
海沿いルートのエリアは、つい最近、世界遺産登録の国内推薦地に決まっており、
そんな高揚感が感じられるようなロードサイドの雰囲気。
田園地帯の向こうに海が見え、反対側は、古墳群が眠る山々、というロケーションは、
県内でもおすすめのドライブルートと言える。
渋滞はおろか、混雑にすらほぼ引っかからずに、予定通り到着。
宿泊地は、7つの離れしかなく、こじんまり。
併設して、結婚式場やパン屋さん、レストランなどがある。小さなリゾート地だ。
部屋は広かったが、仕切りが多く、写真で確認していた感じとは少し違った。
静かなのは申し分なし。
今回のだらだら旅は、映画三昧、UNO三昧の予定で、DVDを14本も持参してきた。
夕食まで、家で半分見ていた一本を消化して、食事。
食事はおいしいと評判で楽しみにしていたが、確かに豪勢でおいしかった。
体調がやや悪かった私には、少し重たかったが、部屋に持ってきてくださったので、
とても助かったし、ゆっくりできた。
食事がおいしいと、旅は満足度がぐんと上がる。
左は二日目の前菜。
右は娘たちジュニア仕様。
食事後、ちょこっとDVDをみて、風呂は別棟の大浴場か、部屋の大きめの風呂に入ることができた。
NとRは別棟に入りに行ってしまい、その間に力は部屋で入れた。気持ち良さそうだった。
二泊のいいところは、二日目が全部使えることだ。とてもゆっくり、自由に過ごせる。
一泊二日だと、一日目に行く準備をしてがんばって到着し、
力のもののセッティングをするので精いっぱい。
翌日は起きてすぐに帰る準備をして、帰ってからは、元に戻す作業で精いっぱい。
結構へとへとになる。
二日目は朝ごはんを食べて、相変わらずだらだらモードになっていたが、
DVDもいいが、せっかくだし、ちょこっと出かけよう、と
敷地内のパン屋さんで買ってきたパンで軽く昼ごはんにした後、重い腰をあげた。
暑かったので、力の負担にならないように、行く先は3か所。2時間くらいの予定。
まずは、近くにあることに気づいて行くことにした有名スポット、
「ゆうれい坂」。
ゆうれい、と言っても、幽霊が出るのではなく、
目の錯覚で、登り坂の道が下り坂の道に見える、というもの。
あっという間に到着。
車を停めると、わが家の愛車まあちゃんが真っ赤だったからか、
蜂がうようよ寄ってきたので、
力は車窓で勘弁してもらうことにした。
平日だったこともあり、中途半端な時間帯で誰もいなかったので、
NもRもとてもおもしろがって写真を撮っていた。楽しかった。
写真の奥の方に向かって下っているように見えるが、
実はゆるく登っている。
確かに目の錯覚だ。まったり名所だ。
次に、当地でも有名な道の駅に行ってみた。
朝一から大挙して人がやってくると聞いていたが、到着したのは15時ごろ。
ウリの海産物はすべて売り切れており、お客さんもまあ閑散としていた。
わが家の女子たちは、あまおうソフトを食べていた。おいしかったらしい。
力は、そこそこの顔で、物産を見ていた。
帰り道には、玄ちゃんアジで有名な漁港から連なる海岸に、
ウミガメが産卵しにくる位きれいな場所があるというので、向かった。
言われている通り、透明度抜群の海は、海水浴客が多くいて、
それでいて、のんびりとしていて、いいところだった。
そばに、泊まっている宿泊施設と同系列の温泉旅館があり、
宿泊者は無料で利用できると聞いていたので、入って帰ることにした。
力は、夫と交代で入れることにして、私と力で待っていたが、
力が気持ち悪そうにしているので見てみると、おしっこをたくさんしている。
なんとか一人で女風呂に一緒に入った、力はご機嫌になって、よかった。
帰宅して、のんびりしたら二日目の夕食。
体調が少し戻ったせいか、それとも、少し一日目よりも軽めのメニューだったからか、
とてもおいしかった。
特に、最後に出てきた、旬のとうもろこし御飯の絶品ぶりは、
残った分をおにぎりにしてください、と頼んだほどだ。(写真撮ってなかったのが残念)
この部屋の囲炉裏?端にあった、藤で網んだ座椅子?は、
最初見て、何かわからず、
不思議な形に??だったが、
座ってみるとなんか心地良く、
寝転がることもできて、おもしろかった。
試しに力を寝かせてみても、妙にはまって、
力も嫌がらずにくつろぎの顔。
ちなみに、私もこれに寝転がると、30分ほど気絶していたほど。
(この用途や名前をご存じの方、ぜひ教えてください。)
翌日のチェックアウト時は、あいにく、意外な大雨だった。
駐車場から結構な距離を歩かねばならなかったので、
どうしたもんかと雨上がりを待っていたが、ひどくなるばかり。
まずはずぶぬれになって大荷物を運び、力は、スタッフさんに大きめの傘を借りようと頼むと、
お手伝いします、と、カフェ用の大きな傘をわざわざ外して持ってきてくれて、
まるで王様の従者のように、自分は濡れながら、ずっと掲げてくれて付き添ってくれた。
駐車場から宿泊する場所までが遠いことは、
バギーで動くしかない力がいるわが家にとっては少しマイナス点だったし、
珍しく、雨降りにあってしまって濡れたのは残念だったが、
こんなサービスを最後にうけられたのはとてもありがたく、後味いい夏旅となった。
もともとはぶどう畑だったらしいこの地は、
宿泊エリアを進む歩道の上にも、ぶどうがたくさん生っており、
海が近く、周りも緑いっぱいでとても気持ちいいところで、とてもよかった。
帰路はだんだんに晴れていき、あまり暑さを感じずに帰宅できたので良かった。
力は帰宅後も元気にしていて、家族みんなで過ごせたのが、やっぱり楽しそうだった。
今回の夏旅も、事故もなく、急病やけがもなく、成功裏に終了。
お疲れさまでした!
今回の夏旅はこちら。
スローリゾートぶどうの樹 杜の七種(ななくさ)/福岡県岡垣町
さて、目的のDVD三昧、UNO三昧だが、終わってみれば、疲れてほとんど消化できずに終了した。
UNOは、女子のみで2ラウンド位やった程度。
ということで、レンタル返却期間までに、観るだけ観ようと、盆の週は、暇さえあれば映画三昧だった。だらだら。
持参したDVDは、旧作限定でリーズナブルにレンタルしてきたのだが、
家族みんなで観ても大丈夫そうな、エログロ抜きの作品を選ばねばならず、
めちゃくちゃ迷って、まずは、と選んだ10本(旧作のみ)に、家族中からブーイングが集まった。
それから4本を追加。借りておいて全く視聴せずに時間切れで返したものもあった(4本)が、
結果、観た映画、全部なかなかおもしろかった、との感想を得た。ほらみてみい。
ちなみに、なんでDVD三昧になったかと言うと、
考えることはみな同じなのか、
盆時期に、デスノートのDVDはことごとくレンタル中で、血眼?になって探した結果、手に入れられた。
なんでデスノート映画ごときに血眼にならんやならにゃいかんのじゃ?
独断と偏見で選んだレンタルDVDと共に、
録画しておいて観た映画レビューもついでに。(星5が最高評価)
(観た順)
○クライマーズ・ハイ(邦・2008):☆
横山秀夫のベストセラーの映画化。既にドラマ化されている。
ドラマにないエピソードを盛り込むも、テンポ悪く、ラストでダメ押し。俳優陣はいいのに。時間返してー。
○黄泉がえり(邦・2003):☆☆☆☆
アイドル映画かと当初売れなかったが、じわじわと口コミで人気が出た映画。
突っ込みどころはあれども、結構感動する。RUI(柴咲コウ)のライブがいい。主演が違う人だったらな。。
○デスノート(邦・2006):☆☆☆☆
今回の夏休みのメイン。最初観た時は藤原竜也のキラどうよ?と思っていたが、今観るといいですね。
○デスノートThe Last name(邦・2006):☆☆☆☆
Lが良い。密度濃い内容も、俳優陣と編集のおかげでわかりやすい。
○世界の中心で、愛を叫ぶ(邦・2004):☆☆☆
アオハライド派のR用に借りたが、久しぶりに観たらなかなかよかった。主役二人が初々しくてよい。
○超高速!参勤交代(邦・2014):☆無
誰も観ないと言ったので一人で4倍速で視聴。評価するまでもいってないが、売れたと言うがホントかいな?
○桐島、部活やめるってよ(邦・2012):☆☆☆
現役高校生Nたっての希望で借りてNと私とで視聴。当のNは、いみふと言っていた。まあおもしろかったけど。
○クライマーズ・ハイ前編(邦ドラマ・2005):☆☆☆☆☆
映画があまりにも、、だったので、御巣鷹山の事故から30年の日に視聴。やっぱりこちらが王道。おもしろい。
○クライマーズ・ハイ後編((邦ドラマ・2005):☆☆☆☆☆
同上。新聞社の話だが、企業に勤める社会人なら、共感する部分が多いかもしれない。
○魔女の宅急便(邦・2014):☆無
観初めて15分で全員脱落。実写化する意味があったのか?主演の子がかわいそうだ。
○父と暮らせば(邦・2004):☆☆☆☆☆
Nと私だけで視聴。ほぼ二人芝居は、軽妙な会話劇でありながらどこまでも重い内容。ぜひ観るべき作品。
○ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日間(米・2012):☆☆☆☆
返却日が迫り、とりあえずざっと観ようと、船が難破する全体の1/3位から私だけで観始めたが、
徐々に皆集まり、結局全員で視聴。主役の演技力と映像美光る作品は是非ブルーレイで。内容は哲学的。
○きっと、うまくいく(印・2009):☆☆☆
世界で大ヒットしたインド映画。期待して観たが、確かにわかりやすくおもしろい。好みは分かれるだろうが。
笑える借りやすい作品を、と、選んだ一枚は、久しぶりに観ても大いに笑わせてもらった。ドラマ観たくなった。
○ショーシャンクの空に(米・1994):☆☆☆☆☆
Nに観せようと録画。長めの作品は何度も観ることはできないが、やはり名作であること、間違いなし。
☆あくまで個人的な感想です。あしからず。