みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

台風受診

お盆明けからずいぶん涼しくなった。
週末は、土曜におねえRの部活の試合が入ったので、力は少し長めに留守番をしたが、
とても元気だったらしい。
日曜も調子よく、そのまま週明けても好調だ。
少し涼しくなったのがいいのだろう。夜エアコンなしで過ごせるようになったのは、
私たちにとってもストレス減だ。

月曜は訪問看護師さんに来てもらったが、少々分泌物が多めだったらしい。
気道内吸引もしてもらったのだが、これが、約2週間ぶりの気道内吸引だ。

先々週の盆に入る前から、訪問看護師さんやヘルパーさんは休んでいたので、
力はほぼ私がケアしていたのだが、その間、全く気道内吸引をせずに過ごせた。
といっても、気管切開孔からの吹き出しはあるので、
全部が全部、口鼻からの排痰というわけではないが、
いつ気道内吸引をしたっけな?という位になったのは、いいことだと思う。
長々と患っていた副鼻腔炎は、約1年かかって、ようやく解消したのも大きい。

週明けから、当地、大きな台風の心配があった。
前日寝る前までは、本当に気配もないくらいだったが、
予報通り、朝方には、ちょうど真上を通過していったようだ。
台風直撃の日は、午前中から定期受診が予定されており、
天気予報とにらめっこしながら、また、
わが家周辺の状況をみながら、行くかどうか、直前に決めようと考えていた。

意外に静かな朝だったが、公共交通機関が全部止まっていた。
雨は少なくなっていたので、9時になってから病院に診察しているかどうかの確認の電話を入れるも、
全くつながらず。
45分後にようやくつながり、通常診察とのこと。
そんなら行こう。きっと少ないに違いない。

玄関を出ると、退避させていた植木鉢が倒れてしまっていた。
結構突風が吹いてはいたんだ。気付かなかっただけで。
いつも乗るエレベーターは、何となく不具合だったがなんとか乗れた。

風は吹いていたが雨は降っていなかったので、そのまま眠りかぶっている力を乗せて出発。
病院に到着してみると、車もいつも通り多かったし、待合室も、驚くほど盛況ではないか!
公共機関がない今、皆、車かタクシーで、ちゃんと来ているんだと思うと、なんか感心してしまった。
絶対に待合室ガラガラだと思ってきたが、意外。。。。

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力はまともに起きずにつれてきたので、
早々に終わって帰りたいなあと思っていたが、
その日は、胃ろうボタンの交換(造影検査付き)に加え、
神経科も二カ月ぶりに予約しており、3科検査付き、フル受診の日。

が、早々に胃ろうボタンを交換してもらって外科診察も終わり、
神経科もすぐに診てくれて、
待たされることが多い主治医も、ほどなく診察してくれた。
一番待ったのは精算のみ。

ちょうど主治医の診察中に、
学校も部活も休みになって、家でだらだらしている娘から電話があり、
今、うちの周り、風がすごいよ、気をつけて帰ってきてね、と注意喚起の連絡があった。

12時過ぎに、病院の外に出て駐車場に向かう時は、すごい暴風だったのでこわかった。
力は主治医診察くらいから起きており、私が、一人で風にぎゃあぎゃあ言っているそばで、
風にびゅうびゅう吹かれながら、げらげら笑っていた。
台風発生時の気圧変化には弱いくせに、大風、や雷、大あらしが大好きな、変な力だ。

雨はほとんど降っていなかったのが助かった。
なんとか力を車に乗せ、帰路。いろんなところで物や植栽が倒れていて、
受診中の風の強さを物語っていた。

朝調子が悪かったエレベーターは動かなくなっており、
まさか、力を抱えて階段か?と心配したが、別のエレベーターに乗れてホッとした。
風の中急いで帰宅すると、力はすぐにうんちして、ばっちりだった。
思えば、ちょうどいい時間帯の受診だったのだ。
午後は、台風すぎた後の暴風雨だったので、多分行けなかっただろう。

午後の訪問訓練の予定は、先生の安全を考えて、キャンセルした。
だらだら娘たちと、うれしそうな力と、家で安全に過ごせて、よかった。

このごろ夜も早く寝てくれることが多く、とても助かっている。
ごきげんも大変良く、おねえちゃんたちに、スキスキされて、さらににこにこな力だ。