みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

梅の役割~「海街diary」

「海街diary」の画像検索結果

先日、娘二人とも休みで、しかも夫も休み、力も調子よさげ、という、条件整った日曜日があったので、
かねてより娘たちが観たがっていた「海街diary」を女性陣だけで映画館に観に行った。
私も是枝監督の作品はとても好きだし、
娘たちを連れて行ったというより、女3人で観に行った、初めての映画となった。

期待裏切らない、とてもいい映画だった。
でも、人それぞれだし、万人受けするかどうかはわからない。
娘たちは、退屈だったんじゃ?と思って尋ねると、
それぞれ、心に迫る場面は違ってはいたが、観てよかったね、と共通の見解。よかった。

映画は、3人のお姉さま方と、広瀬すず演じる腹違いの妹があるきっかけで同居して、、という話なのだが、
この4姉妹が住む家に、大きな梅の古木があり、
毎年梅の季節には、皆で欠かさず収穫して梅酒(梅ジュース)を作っているという設定がある。

映画の中での「梅」は、目立たないが、重要な役割を担っている。
わが家でも、ちょうど今が梅仕事の最終段階で、身近な感覚を持ちながら、みた。


先日、私の実家の方での軽い集まりがあり、
こちらは都合が悪く参加できなかったけど、少し顔だけ出して、
作りたてほやほやの梅ジュースを、それぞれの家庭に少しずつおすそ分けしてきた。

すると、早速飲みました、とてもおいしかった!、と、弟妻がメールしてきてくれた。
ちまちました梅仕事ではあるが、甲斐あったなあと思った。

ファーストフードの対極にある、こんな梅仕事や、味噌や、漬物、などは、
やってみると、そりゃ少しは手間はかかるが、
それぞれ自分たちの力で、少しずつ少しずつじわじわとこなれて、おいしくなって、
最初からすれば別物のようないいものになる過程がある。
そのことに、いつもとても感心させられて、考えさせられる。

ひょいひょいとできたり、簡単で、早い、は、今ではかなり重宝がられるが、
そんな生活の中で、一つくらいは、じっくり長いスパンで、やり続けることがあれば、
生活がとても豊かになるのではないかという気がする。

力を授かり、介護で家にいる時間が長くなったことがきっかけで、梅仕事したり、味噌作りするようになったが、
これもまた、力にありがたい機会をもらったのだと思う。