みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

立ち合い変化は現代社会の潮流か

昨年から相撲を見る機会が増えた。
ここ数年の一日の流れが定まってきたタイミングだったからなのだが、
取り組みがおもしろくなければ見ていないはずなので、
やっぱり、昨年初めくらいからの相撲人気の回復は、
こんな、私みたいな相撲観戦カムバック人口も増えてきたからなのだろうと思う。

お姫様だっこに8千人、などとくだらないニュースがにぎわってからほどなく、
少し低迷の波に入ってしまった遠藤(ちなみに彼に対しては相撲のうまさに期待している)に代わり、
モンスターと言われ、まだざんばら髪の、これまたモンゴルの力士が一気に昨年後半に台頭。
新入幕優勝100年ぶりの快挙を成し遂げるのか?と、
私もどきどきしながら観戦させられた秋場所から、今でも話題性抜群の関脇、逸ノ城

それにしても、快挙未遂の秋場所の時点で既に、立ち合い変化で二つは星をあげており、
いくら新入幕でざんばら髪でも、やだなあ新人なのに確信犯やし、と最初から印象が悪かった。
その時さらに??だったのは、
解説者やコメンテーター風立場の人間も、意外にも、
変化してでも勝ったことは図太さが頼もしいだの、将来に期待を持てるだの、
概ね好意的なコメントが多かったことだ。
今はそんな時代なのか。こっちの感覚がヘンなのか、と、思っていたところ、
だんだんそんな風向きが変わって今に至る。

平日でも大入り続きのこの初場所で、やりそうな場面(琴奨菊戦)で案の定、立ち合い変化で勝ち。
星をあげたはいいが、会場中からものすごいブーイングと険悪な視線を浴びていた逸ノ城
ある意味かなり見ものな時間でもあった。

昨年の秋場所の頃は、やっぱり判官贔屓だったんだろうか。
それとも、日本人力士でないことへの感情からなのか。

取り組み全体からも、立ち合い変化で勝敗がつくことが確実に以前よりも増えている。
もちろん、どんな取り口であっても、勝敗は、勝負のうちでもある。
でも、できるだけやっちゃいけない、恥ずかしい、と言われるような手だったはずなのに、
今は、勝利至上主義ってことなのだろう。
ご時世反映ってことか。
せっかく相撲面白くなってきたのだから、
ある一定の、いわゆる無言のルールは、継承してほしいものだと思うのだが。。。。

まあそれはおいといて、横綱を含めた上位陣は今も昔もやっちゃだめだと思う。横綱が、おいおい・・。