みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

受益者負担とはいかなるものか~新病院の駐車場料金徴収

今日の午後、なかなか会えないが、定期的に連絡しあう友人からメール。

「新しい病院では駐車場料金を取るとのことで、
その理由を問うと、受益者負担、とのこと。」

との内容だった。

こちらも全く初耳だった。
後から調べてみると、計画段階で駐車場代金を徴収する案は出ていたらしい。

来月頭から移転して新しく開院するかかりつけの病院は、
大きくきれいになるのと引き換えに、アクセスの利便性を捨てて移転してくる。
広大な埋め立てエリアにポツンと建つ。

先日、私も見に行ったのだが、院内には中にはまだ入れず。
が、最も要チェックの駐車場をみてみると、
ほとんど青天。しかも、思ったほど台数も多くない。
がっかりした記憶が新しいところ。

知らせてくれた友人は、子どもさんがうちの力とかかりつけ病院が一緒なのだが、
うちと反対で、移転して新病院になると通院がとても大変になる。
次回の受診の前に予備知識を、とHPを眺めていると、駐車場が徴収されることに偶然気がついたらしい。
事前に配布されている案内チラシには、全く記載もなかったことだ。

驚いてすぐさま問い合わせたらしい。
すると、無断駐車防止のため、と最初は言っていたようだが、
あとから応対をした担当者が回答するには、上記のように、「受益者負担」が理由、とはっきり言ったそうだ。


受益者負担とは何ぞや。日本語は堅苦しい
こちら、英語の方が少しイメージしやすい。
beneficiary-pays、user-pays
財(モノ等)やサービスを受けた者がそれ相応の負担をする、ということ。

この病院は、重い障害がある子どもたちや、シビアな手術が必要な子どもたちがかかる、
わが国の中でいくつかあるうちの一つ、特殊な専門的な病院である。

この病院でなければ、という患者ばかりだ。
遠方からでも、
受診する子どもたちは学校や療育等を休んで、
そして、ほとんどのケースで付き添いする介護者は仕事を休んだり、家のことや家族のことを調整して、
わざわざやってくる。
しかも、新病院のアクセスは路線バスのみ、開院以降増便するそうだが、至便とは言い難い。
自家用車またはタクシーで来院がほとんどだと思われる。

この状況で、受益者負担、なんて言われてはたまらない。
施設利用の一環として駐車場代金を徴収するなら、事前にその旨アナウンスすればいいではないか。
まるでだまし討ちだ。

新しい病院が開院する前に、ケチをつけたくないが、
これは大いにケチをつけてもいいと思う。


真摯に身を削ってでも子どもたちの医療に携わってくださっているスタッフさんたちがたくさんいるのに。。。