中学時代の家庭科の授業にて。
たった一こまの授業のうちに３回も針を折ってしまい（最後の１回は先生に言わずにばっくれた）、
それ以来ミシンに触ることができなくなった。
大したことない、と言われそうだが、自分的には結構なトラウマ。
それ以前よりさらに、もっともっと裁縫嫌いになって数１０年。
おねえたちの保育園から小学生初期の袋もの等の縫い物は全部ばあちゃんに外注した。
雑巾縫いとボタンつけ位はやってたが、今となっては自分でやれとおねえたちにやらせている始末。
そんなこんなで今まで来たが、
少し前に力の新しいバギーを作った際、
アフリカ風の布を探して探して、
ネットで買っては、なかなかうまく使えず、布だけがどんどん増えてしまっていた。
そこそこいい値の布。そしてお気に入りの柄。このままにしておくのはなんともったいないこと。
未使用品をどうするか、何かを作りたい。せっかくなら洋服とかさ。
ばあちゃんに頼むのは申し訳ないし、
かといって、手縫いで作ることができるものは限られている。
ずっと前に買ってた訳ありの浴衣地反物もあったし、ここで、やるべ、と、小さなミシンを買うことにした。
本当はこの夏、私のめあてとしては、昨年冬に撃沈した試験の再勉強をするつもりだったのだが、
わが家には、今年度、必ず勉強せねばならん切羽詰まった受験生がいる。
私の、いつやってもいいような勉強とは訳が違う。
毎日超ハードな娘のフォローに回ることにして、私の勉強は後回しにすることにした。
というところで、ミシン克服、という、勉強と全く無関係なちんけな目標を設定したのだった。
ミシンを買うと言っても、またあんなことになるかもしれない。
買っても全然使えずじまい、とか、使ってもすぐ飽きる、とかも大いに考えられる。
いろいろと調べてみて、めちゃリーズナブルな初心者向けの機種を探し出して購入。
蛇の目ミシン;JA525
使い方はかなり限定的だが超シンプルで素人の私にはなかなかよさそう。
何より、webで7千円以下で買えた。
注文して7月頭にすぐに届いた。
説明書を読み、「ティッシュケースを作ってみよう」とのレジュメをもとに作ると、できた！
よっしゃー、これ、いけるじゃん、私、いけるじゃん！
と調子こいていたら、
次の布から、縫えなくなった。
なんで？？？なんでーーーーー？？？
やっぱり私ミシン使えない体質なのか。。。。。。。。
いろいろとやってみたが、糸が絡まる。うまくいかない。
ほぼ初動なのに。なんかめちゃ落ち込んだ。
ダメもとでメーカーに相談することにした。
すると、針を変えてみてもダメだったら、新品と交換してあげます、という良心的な回答！
おお、やっぱり有名メーカーのを買ったの正解！
すぐに新品を送ってくれて、動かしてみると、最初に買ったのとまるで違う音でする。さくさく動くじゃないか。
最初のが動かなくなったのは、多分、わたしのせいじゃない。はず。
そこから、まさに調子に乗った。
家族から、あーあ、またお母さんの病気がはじまったね～、と呆れられているのをものともせず、
まさに、ご飯も食べずに？縫い続けることになった。
最初は私のパジャマゴムズボンを作ってみてなかなかうまくいったので、
まずは力の甚平を縫うことにした。（いきなり？）
こどもの甚平縫うとかさあ、これかなり、あこがれなシチュエーション、ではないか！裁縫苦手の私が、よ！
型紙を買おうかと思ったが、じいちゃんばあちゃんが買ってきてくれた市販の力の甚平があったので、
それをみながら、布を適当に裁って、見よう見まねで、作ってみると、なんとか形になった。やれるわ！私！
その後も、型紙もまち針も使わず、適当に、見よう見まねに、力づくで作り続け、
おねえたちの甚平は、
余り布を組み合わせて作って、
おお、いいやんこれ、と喜ばれた（社交辞令かもだが）ことに気を良くして、
結局はＮには２着、Ｒには３着、
力に、じいちゃんからもらった、解いた浴衣地（上物）をリフォームしてもう1着作り、
夫と私のも１着ずつ作って、次は洋服に移行。
前に作ったものの工夫や問題点を次点に生かして、
素人なりに、前よりもうまくできた気がしながら、
とうとうつい先日、アフリカ布で、目標の洋服を作った。
多分これなら、外に着ていけるレベル、だと思う。（着用予定あり）
つまり、私のめあて（病気）も終息に向かっているという頃あい。夏も終わりだ。
夏休み中の苦手克服、できました！
【アフリカ布を使った成果品】
←←←力のズボン前
←←力のズボン後
←夫のステテコ
（力とおそろ）
←←巻きスカート＆柄あわせトップス
←チュニック（最初は袖無しで作ったが腕が太いと指摘され袖をつけた）
