金曜の夕方、多分、一週間の疲れがきたのだろう。
下校時から眠そうにしていたが、注入後、椅子から降りてごろごろしながら、
ついに18時半くらいにスイッチが切れてしまった。
夜眠る時とは違う格好で寝てしまうと、だいたい1時間ほどは観察してなければならないのが定石。
ちょうど、私は台所で横目に見ながら夕食準備をしてた。
おねえたちは、力からほど近いところで宿題をしたり、片づけをしたりしていた。
すると、おねえNが、
「あ、おかーさん!ちーくん、変な顔!」
というので見ると、力、呼吸を忘れている。久しぶりのこと。
ちょっとちょっとちょっとーーー、
と、急いで駆け寄り、肩をゆさゆさしたり、吸引したり、鼻をつまんだりして覚醒させようとした。
結構粘っていたが、なんとか起きて、その後は何もなかったかのように、あうあう!と機嫌良くなっていた。
力は寝入り1時間くらいのうちに、
おそらく、眠りが深くなるタイミングで、呼吸がとても浅くなり、顔色が変わることがある。
3年ほど前までは年に数回あったのだが、ここ最近は、とても落ち着いており、今回は久々だった。
ほとんどが、疲労や、季節の変わり目、体調悪くなる前触れ、睡眠不足、などなどの理由で、おこす。
体調バロメータともいっていい。
神経科の医師からは、癲癇発作の一部だろうと言われている。
といっても、身体の硬直もないし、医師的にも、分類すれば多分そうだろう、レベルだ。
が、呼吸が浅くなるということは、とても怖いことだ。
全く呼吸が止まっているわけではないのだが、
あっという間に顔色が土色に変わっていくので、すぐに覚醒させねばならない。
いつそうなるかわからない、というのであれば、
力のケア自体は、ルーティンに加え、目を離せない、という難しさが出て来るのだが、
力のは、上記の条件の際に、
もし起こるなら、寝入り(稀に寝起き前)1時間の間に必ずある、
と、現時点までの体験値ではっきりしているので、
あやしい時は、私が必ず目を離さず1時間はみており、大事に至ったことはない。
今回と、前回、少し前だが、どちらもおねえNが気付いた。偶然にも。
おねえたちは、力の、呼吸不良状態をみたことがあるが、夫はまだみたことがないはず。
まあ、こんなことが、金曜の夕方にあったのだが、
あっけなく復旧したし、その後はいつも通り元気だし、
土日も落ち着いていたので、すっかり忘れていた。
いかんいかん、ちゃんと初心を忘れずに。
土曜は霧雨交じりのどんより天気。
午前中はだらだらしており、昼は訪問看護師さんと留守番をして、夕方くらいから気分が上がってきた。
案の定、夜寝ずに、睡眠導入水薬をのませたが、わあわあ騒ぐ力には全く効きそうな雰囲気なく日付またぎ。
寝るとスイッチがかわって、ぐっすり眠っていた。
日曜はお天気になったし、土曜に寝なかったことを考慮して、
外に散歩に連れていくことに。
さあ出かけよう、と出て行ったはいいが、
昼からぱあっと日が射すようになっており、しかも蒸し暑かった。
力はまぶしいのもあったのだろう、どんよりしていたこともあって、
予定よりずいぶん短く帰宅することに。
途中でスーパーに立寄ると、ひんやりな室内。
とたんに元気になって顔が上がった。
暑かったのだろう。やっぱり。
散歩効果で、日曜は早めに寝た。
翌朝眠そうだったが、なんとか起きて、登校できた。
学校では、なかなか元気に過ごせたらしい。
先週一週間、とても頑張った。とても疲れたと思われる。
でも、週末で、またうまく持ち上げて戻してきた。
なかなかやるじゃん、ちからくん。
学校に行くと、生活リズムが調う。
育児は、ルーティンを壊さずに、毎日を地味に積み重ねることが最も大事なことだと、
おねえたちの育児と、おねえたちが通った保育園の指導のおかげで、実感した。
当時は、働いている上に、こども達の食育なども含めて指導されていて、
とても大変でいっぱいいっぱいだったが、まさに泣きながらその時期を頑張って過ごしたことは、
力のお世話のにとっても大きな基にもなっている。
いつも同じことを地味に続ける。なかなか根気がいるが、あとから立派な実になること間違いなし。
と、毎日信じつつ、まだまだ終わらない、通常よりもちょっと特殊なハードな育児を、続けている。