みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

「つくりもの」の氾濫

「サンテンイチイチ」、という、まさに記号状態で短縮していいのだろうか。
あのサンテンイチイチで、、、などと簡単に使う人は、多くの人に申し訳ないと思わないのだろうか?
 
 
3年前の今日、大きな大きな災害が降りかかった地から、随分離れたところにいる私は、
力が通っていた療育施設の保護者会の連絡メールをするためにパソコンを立ち上げていた。
するとwebニュースで、「大津波警報」という見たことない表示。
急いでテレビをつけて、ほぼリアルタイムに、震災と大津波の映像に遭遇した。
その後、おねえたちのピアノレッスンにいかねばならなかったが、具合が悪くなって休み。
それから1週間ほど、食事が喉を通らない、体調悪い日々を送った。
多分、私みたいな状況だった人たちは多かったと想像する。
 
当地からは遠方のため、また、今のわが家の状況から、自分の目では確かめることが難しい。
テレビや新聞、webで推測する限り。
今年3月に入ってからは特に、3年が節目、ということなのか、いろんなところで震災特集が組まれている。
当然ながら、多くの人が、いつもより多く目にし、思い出し、考える契機になることは間違いない。
 
私もテレビや新聞で、これは、というものはピックアップして見たり読んで、考える。涙してしまうのもあった。
 
が、全般的になんか腑に落ちない。気持ち悪い。
特集ものや特番物は、
やっぱり、誰かに見せ読ませることを主たる目的とした、「つくりもの」、みたいな気がしている。
 
震災とは全く関係ない、ちょうど同時期にニュースになっている「STAP細胞論文疑惑」のことも、
なんとなく、この震災特集に似ているような気がしないでもない。
 
一斉にもてはやしたのはテレビや新聞ではないか。
リケジョとか割烹着とか女子力とかさあ、たいがいにしてくれ、という、話題先行型。
疑惑となると、一気にイロモノ扱いだもの。
まあ、ゴーストライター作曲者も、まさにゲテモノ話題だが、つくりものカテゴリーとしては同様かもしれない。
 
3年前は、延々と数日間、しんどくてまともに食べられなくて気持ち悪かった。
3年後の今は、違う意味で、気持ち悪い。
 
その気持ち悪い中で、以下2番組は、とても心に響いた。
多くの人が見るべき番組だったと思う。
が、
震災ヘリについては、淡々とした記録もの、そして、今見るにも覚悟が要る辛い映像だが、
19時半からのゴールデンタイムで放送され、
未来への手紙2014は、土曜17時より、という、多分視聴率とりにくいであろう時間帯に放送されていた。
そしてNHKのHPにさえ番組紹介されていない。(かろうじて番組欄に掲載されていた)
 
何かの力が働いているのではと、疑われてもしょうがないと思う。
つくりものでない、本物を探し当てる目を養わねばと、危機感が募る。
 
 
災害ヘリ映像は語る~知られざる大震災の記録
 
未来への手紙2014~あれから3年たちました~