みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

歯抜け事件

事件、としているが、決してそうではなく、母注意力超散漫エピソード。
(以下長文御容赦)
 
 
先週木曜のことだ。
早帰り後、いつものように訪問訓練の先生に来ていただいて、
なかなか機嫌よく、先生にリハビリを進めてもらっていた。
リハ後半、力、膝立ち練習をしていたのだが、
その時に、テーブルで支えている両腕を、私が前から支えていた際、
ふと、力の下前歯が無いことに気づいた。
 
「げげ!先生、力、前歯が抜けてる!」
先生も驚いて、ぼっかり空洞になった前歯部分を確認してもらった後に、抜けた前歯検索が始まった。
 
最悪なのは、抜けた歯を飲み込んでしまうこと。
このリハの時間に抜けたってことか?
 
が、当の力はにこにこ元気。この状態、ほぼ、飲み込んだとは考えにくい。
抜けた部分をみても、きれいなもんだ。だが、出血の跡すらないってのはどうしてだ?
 
とりあえず、訓練終了時間になっていたので先生には帰っていただいて、後から連絡することにした。
私は、歯科医に相談を、と、電話をとろうとしたが、
いやまて、そういえば、、、
 
 
先日の日曜日の午後、娘たちと私で軽く買い物に行った。
その時間帯は夫と力で留守番だったのだが、
私たちが帰宅してしばらくたってから、
「居間の床に、歯が転がってる!これ、力の歯じゃないと?」
と夫。
 
「力の歯、もう4本抜けて、他にぐらぐらしてるのもないし、
毎日チェックしてるから、力の歯が今抜けるはず無い。
ほら、見てみ、上の前歯がちょこっと生えかけてるくらいでさ。」
と、確かに、口の中を指しながら、夫に説明した私。
 
そんじゃ、この歯は誰のよ?
ちょうどおねえたちも居た。
ちっちゃい歯。
上のおねえは除外。
となると、下のおねえRがアヤシイ。
Rは、このごろよく歯が抜けており、抜けた歯を家族全員に見せるまで保管しておく癖がある。
 
母:「ちょっとR~。またRやろー。歯をほっぱらかしてさー。ちゃんと片付けておいてよー。」
R:「えーこれ、Rのじゃない!だってさあRこんなに小さな歯じゃないもん。違うもん!」
母:「うそやん、じゃ誰のよ?歯が勝手に転がってくるはず無いやんか。」
R:「R知らんし!Rうそついてないし!」
父:「もしかしてRの同級生の男の子が、Rのポケットにいたずらで歯を入れたっちゃないと?」
R:「ええー?違うもん。知らんもん。こんな小さい歯知らんもん!!」
母:「まじでそれがホントやったら、結構気持ち悪いいたずらよね、うわー、キモイ~。」
 
こんな恐ろしく下らないバカげた話をした後に、その歯は行き場なく放置されたままになっていたことが、
ひょいと思い出されたのだ。
 
そうか、あの歯!どこにやったっけ?
 
見つけて見ると、これ。。。。力の歯かも。。。。
力の抜けた部分に合わせてみると、ビンゴ。。。力の歯じゃん。。。。
 
えええーーー、日曜から抜けてたこと、気づいてない私って。。。。。
 
夫に確認してみた。
夫は、上記ふざけた会話の主導者でもあったが、最初に、力の歯ではないかと言ってもいる。
どちらにせよ、私たち女性陣がいない時間帯、力がゴロゴロ床を転がって遊んでいる間に、
何かの拍子で歯が抜けてしまったのではないか、という結論に達した。
それにしても、出血も無く、痛がる様子もなかったのは確か。
 
まずは心配されているであろう訓練の先生に電話をかけて、お騒がせを詫びた。
 
イメージ 1で、改めて力の歯の部分を確認したが、
しっかり見ようとすると、めちゃくちゃ抵抗しやがる。
口をむむむ~と閉じて、見せてくれない。
ぎゅぎゅぎゅーと口をあけようとすると、
ひょいと、いつもの指しゃぶりを始めた。
 
ちょうど力の左手の人差指が、抜けた部分にすっぽりはまってる。
 
そっか、これ!
指しゃぶりがきっかけで抜けたのかも。
 
・・・そしてずっとそうやって隠してきたのね、、あなたってば。。。
 
 
 
 
イメージ 2あとから、火曜日におねえNが撮影した力の写真があったので確認すると、
ぽっかり抜けてる。
おいおい、気づけよ~、これ見て気づけよ~母~。
 
 
 
 
 
 
 
 
毎日毎日、自分なりにちゃんと力のケアをしているつもりだ。
もちろん歯磨きもしていると言うのに、4日間全く気づいてなかった私。なんてこと。
 
まあとにかく、大事にならずによかった、と思おう。
が、
笑い話であるとともに、母としてまあまあショックなエピソード。
 
。。。私、なんにも見えてないんだわ。。。。。