小学生低学年の頃、家族で陶器市、が、定番イベント。
実家から少し足を延ばせば、陶器の里がたくさんある。
上の弟と私は(下の弟は幼すぎ)、「よさそうな」「値打ものかも」なものを先んじて調達する先鋒部隊だった。
並居るおとなをかき分けて、めぼしいものをいち早くかごに入れて父母のもとに。
父母は静かなところでゆっくり選別する、という役割分担。
まあ、あさましいと言えば言えるのだが、先鋒調達係は、子どもながらにとても楽しかった。
お、これはよかもんばい。なんて言われたりすると鼻高々。
そんな経験が、今の器好きに繋がっているのだと思う。磁器も好きだが、やっぱり陶器がいい。
このごろはなかなか機会もなかったし、見ても、ピンと来るのが無かったが、
先月旅行に行った先で、宿に展示してあった器を、つい、買ってきてしまった。
茜窯/熊本・宮川佳子
「お買い得品」と書いてあったところのを、ほぼ買い占めてきた。(お買い得品にも弱い)
手前のコーヒーカップだけは定価だったが、夫がことのほか気に入ったようで、購入許可。
お酒でもコーヒーでもいける、持ちやすく使いやすいなかなかいいカップだ。
それぞれ早速使ってみたが、とてもよかった。キミたち、やっぱりうちにくるべき器だったのよ。
気にいって手に入れると、ずーっと大事にできる器は、生活を楽しくすると思う。