みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

Tチューブがサイズアップ

昨日、大学病院の耳鼻咽喉科で受診。
駐車場の待ちが珍しく短時間だったのに、診察の待ちは今までで一番長かった。ぐったりしたー。
その日は、力の気管切開孔に挿入されているTチューブを久しぶりに交換する予定だった。
 
あまりに長く待たされており、昼食の時間も越したので、とりあえず注入をして待っていたら、
それから30分ほどで呼ばれた。
処置中に咳き込んで少々吐いた。もうちょっと待っとけばよかった。力に申し訳ない。
 
吐かせてしまったのは、私のせいでへこんだが、
力の気道及び気管切開部分の状態はとても良好だったので、うれしかった。
チューブを抜いた後の呼吸状態も問題なく、
気道内に新たな肉芽も生えてきておらず、
気管切開孔上部の喉の骨欠損部分も、かなり丈夫に補強されてきているとのこと。
改めて人間の体の回復力と言うのはすごいと思った。
 
入れ替えたチューブは今までの内径8mmから8.5mmにサイズアップされた。
挿入後もうまくフィットしているのがわかり、安心した。
 
イメージ 1サイズアップでも、たったの0.5mm、なんて思いがちだが、
空気の通り道の表面積に換算すれば、
50.24→約56.72(平方ミリメートル)と、
1割以上も大きくなっている。
見た感じも、一回りでっかく見えるし、
先端の新しいスピーチバルブは、以前のと比べるとかなり巨漢。
 
力は、大きなチューブに替えたとたん、呼吸しやすくなったのか、
わざとのように院内に響き渡る大声でわあわあと騒ぎはじめ、
母としては少々恥ずかしく思ったほど。
 
気管切開孔から突出している部分を少し長めにされたので、
ピノキオみたいに長々と突っ張っているが、
シリコン製で柔らかいので、そこまで邪魔にならずに今に至る。
困るのは、以前からと同様、手遊びで先端のスピーチバルブが外れやすいこと。これはしょうがないか。
 
帰宅後、少し痰が落ち着かないかな、とも思ったが、機嫌も悪くないし、観察程度でよさそう。
午後は訪問看護師さんにもみてもらっている。
 
ちょうど夏休みに交換でよかった。
家でゆっくり慣らして、2学期にそなえたい。