みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

部屋付き露天温泉!~熊本・植木温泉 旅館いろは

年度末から年度初は、わが家は本当に忙しかった。
だが、子どもたちは唯一宿題なしの自由な「春休み」。
おねえNは長々と休んで3月末には、約5年居住していた関東を引き払った後の夫と落ちあい、
朝から一日ディズニーランド、という、卒業祝い旅行もしてきたので、充実した休みだった、と言えるだろう。
 
だが貴重な春休み唯一の2週末を、力の卒園式前の体調管理状態と、
引っ越し作業でだらだらだったRは、ややむくれ気味。
 
ということで、学校は始まってはいたが、4月頭の週末にお泊まり会を提案して了承。
子ども向けとは言い難いが(企画者の私がのんびり休みたかったのが本音)、
部屋に露天の温泉が付いている部屋をゲットして、土曜午後からのんびり出かけた。
 
場所は、熊本県の数ある温泉地の中の一つ、穴場と言っていいだろう、「植木温泉」。
高速インターチェンジからほど近い(5分ほど)植木温泉は、力がいるうちにとってはかなり好都合だ。
 
力を授かる前までは、
 
1.温泉(大浴場)がある
2.飯がうまい
3.自然がたくさん、または広々な場所がある
4.家族だけでのんびり(仲居さんが来ない、大人数収容でない)
 
こんな感じで選んでいたが、
力を授かってからは、旅先を検討するにあたっての選ぶ条件として、
「そんなに遠くない、アクセスがいい」
が最優先となった。
渋滞予測が出るような時期と道程は絶対に不可。
また逃げ道のない山道や沿道を延々と車で移動する場所も不適。
 
となると、3.自然がたくさん、が厳しくなってくる。兼ね合いが難しい。
 
また、何度か力と一緒に旅してみて思うのは、やっぱり風呂が大変だということ。
家族皆風呂好きだ。何度も入る。風呂が楽しみ、な皆からすれば、
風呂好きでも、何度も入れるわけではない力は、
毎度風呂待ち留守番で、きっとイマイチ楽しくないだろうと、ちょっと後ろめたい。
 
だからやっぱり、少々お金出しても、部屋に大きめの風呂がついていて、力と一緒に気軽に入れる、
さらに言えば、風呂が露天温泉なら尚良し、という結論になり、最近は、
 
1.アクセスがいい
2.風呂が部屋にある
3.飯がうまい
 
この3条件がメインである。
 
で、急な予定でも運よく空いてて、条件合致が植木旅館だった、ということ。(前ふり長くすみません)
 
植木温泉は、熊本県北部に位置する小さな温泉地。小規模旅館が約15件ほど。
旅館の女将さん曰く、宿それぞれ泉質が違う、とのこと。豊富な湯量。源泉系だ。
宿のそばの合志川にはのんびりカモが集い、いかにも、な風景だ。河川敷が広く気持ちがいい。
イメージ 1
 
宿泊した宿は、宿自体も、部屋も、田舎のじいちゃんばあちゃんちに泊まりに来たような雰囲気。
縁側に露天風呂がある。風呂見たら、めっちゃ気分が上がった!
イメージ 2
 
24時間入れるという。湯量豊富、まさに!
 
すぐに飛び込みたい気もしたが、明るいうちに、と、河川敷へ散歩。
でも力はまぶしそうだったのですぐに戻り、女性陣と夫にわかれて、まずは大浴場に行った。
露天があったが、半分混浴だったので遠慮した。お湯はとても気持ちいい。
 
イメージ 3部屋に戻ったら食事。部屋出し。
食事がボリューム満点、と聞いていたが、うわさにたがわず、
出るわ出るわ、和食フルコース。
(写真はまだ前半戦)
 
 
 
 
イメージ 4子ども料理も、ステーキ&ハンバーグ、がメインで、
刺身に、寿司、グラタン、天婦羅と、ホントに子どもの?というほど。
 
 
 
 
 
 
最後に、名物らしき「おはぎ」と、植木地方の名産の「スイカ」が出た。
イカを今の季節に食べられるとは。とても甘いスペシャルなスイカだった。
 
あまりのボリュームに、すっかり食べ疲れた。ちなみに、全部、とてもおいしかったので私は根性で完食。
風呂は、夕方も夜も夜中も朝も、と張り切っていたが、
力が早めに寝たため、私も寝てしまい、夜中は入れずじまい。残念。
 
宿のみなさんも商売っ気が無い、まさに、親戚のおじちゃんおばちゃん、という感じで気が置けなかった。
チェックアウト時に、奥からおばあちゃんが、発泡スチロールの大きな箱を持ってきて、
「これ、持っていかんね」
と、くれた。
開けると、既に湯がいてくれているタケノコに、多分自家製の高菜漬け、ミニトマト山もり、が入っていた。
うおー、すげー!タケノコ初ものやん~。
こんなにたくさん、いいのだろうか、と恐縮したほど。
 
帰りはおじちゃんおばちゃんおばあちゃんがお見送りしてくれて、気分よく帰宅できた。
このごろ行った宿の中でもかなり高得点。穴場見つけられてうれしい。
 
こじんまりな植木温泉、お勧めです。
 
 
イメージ 5植木温泉 旅館いろは