みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

必修でもよい福祉・医療

昨年、障害がある子どもさんのために大がかりなマンション改築を行った友人の家を、見学させてもらった。
内覧会の日には行けなかったのだが、別日に、工務店の社長さん直々に案内してくれた。
一般的な都会のマンションに施した、子どもさんに合わせたいろんな工夫は参考になったし、
何より、愛のたくさん詰まったリフォームって、いいなあと、しみじみと感慨深かった。
そして、以前、建築分野の仕事をしていたこともあって、
力を授かる前の勤め人だった頃のことを思い出させてもらった。
 
数年前から、仕事復帰はまだまだとしても、資格試験などを受験して準備はしておこうと、
無理ない範囲でやっている。
でも、主に力の通園や入院などで、昨年度、今年度の前半まで空いてしまった。
今年度は、早々に力の膵炎入院と胆石手術があり、折り返しの秋は運動会などイベント目白押し。
いかん、このままだと何もできずに終わってしまう、と思っていた矢先に、
友人の大規模リフォームをみさせてもらって、受ける気になった、
 
 
既に申込み始まって来月が試験というタイミングだったが挑戦して、運よくGETした。よかった!
 
この「福祉住環境コーディネーター」という資格は、検定試験で国家資格ではないが、
2級以上を保持していれば、バリアフリーなどのリフォーム計画書を作成することができる。
 
障害がある子どもの親となってみて、
バリアフリーユニバーサルデザインを、机上の理論状態で語っていた今まで振り返り、恥じている。
 
実は、力のことではなくとも、我が国は超高齢社会。介護が身近になる時期が、いつか誰にでも必ず来る。
もうちらほら、親の介護の話が友人知人から聞かれる年齢になっている。
 
そうなって初めて、自分が何も知らないことに気づく人が多いと思う。あたふた率、呆然率、が絶対高いはず。
 
福祉や、簡単な医療知識は、知っていれば知っているほど役に立つ。少なくとも家族が倒れてもあわてない。
誰にでも無関係でない福祉や基本医療知識は、
大学ではなく、高校、いや、できれば義務教育の中学で必修科目にすべきではないかと個人的には思う。
 
イメージ 1イメージ 2今回受験した「福祉住環境コーディネータ」は、
大きくわければ居住環境整備なので、建築分野ではあるが、
福祉制度、つえ等の用具、医療、等網羅していて、
内容は大変有意義であった。
公式テキストは2011年に改訂されており、かなり分厚いが、
うまくまとめてあって良書だと思った。受験関係なしに、おすすめだ。
当然ながら3級よりも2級はより専門的なので、高額。
古本やオークションで見つけられるといいかも。