みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

薬局、選ぶべし

うちは一月に一度定期受診があり、その都度、大量の薬(特に経管栄養剤が多)が処方される。
2、3歳くらいまでは、病院に行くことも多かったし、すぐに投薬する必要があったので、
かかりつけの病院の隣の調剤薬局に、受診後、薬を受け取りに行っていた。
薬をもらうのが大変だっただめ、じいさんばあさんに、そのためだけに付き添い頼んだこともある。
そして、長々受診後、体調不安定な力と一緒に車に乗せて持ちかえり、車から自宅まで台車で運んでいた。
その時期は今よりもっとスペシャルハードな看護中で睡眠不足なところに本当にしんどい作業だった。
 
ある日、誤調剤があった。幸いなことに、私もすぐに気がついて事なきを得たが、大変なことである。
自宅まで交換しに来てくれたが、薬局、何となく重大感はなし。
そこから以降は、不信感があり、確認作業がさらに手間を取るようになった。面倒この上ない。
 
それからしばらくして、配達してくる薬局があるらしい、と聞いて、(それまで全然知らなかった)
自宅から近い調剤薬局に変更。今までの苦労がうそのように楽チン。定期受診が本当に楽になった。
 
 
新しい薬局は近所で、店舗のリーダーの薬剤師さんを頭に皆対応よく、好感持てる店。よかったと思っていた。
 
だが一点、当初から、?、?、まあいいか、とスルーしてきたことがあった。
配達担当者が、大変困った、人なのだ。(すみません、こんな言い方失礼でしょうが)
最初は、配達直前に、
「すみません何号室でしたっけ?」と何カ月にもわたって電話で尋ねてくるのでおかしいと思っていた。
6か月目くらいに、もうたいがいで番号覚えてくださいよ!と言ったら、覚えたらしく、それ以降問い合わせなし。
 
また、今から配達します、との連絡を、何度自宅にしてと言っても携帯宛にかけてきていた。
携帯は電話しないでください!と改めて言って、おさまった。
なんだかなあ。強く言わなきゃできないのかなあ?
配達に来ても、いつも汗だくであわあわしていて、こんなエピソード、いかにもな担当者。
週末の夜遅めに配達に来るので、しょうがないんだろうと思いつつ、遅いの嫌だなあとも思っていた。
 
そして今月受診分の配達のこと。土曜夕方に来るとの約束。
夜になっても、連絡すらなく、結局すっぽかされた。実は二度目である。
夜遅くまで待機していた私、日曜の間違いだったか?と、二日間延々と待っていたが音沙汰なし。
 
案の定、週明けの9時ちょうどにあわてて電話があり、しどろもどろで言い訳をしていた。
行き違いがあって、などと言っていたが、何の行き違いかと尋ねると、実は自分が忘れていた、と白状した。
これ、私が怒る正当な理由でなく、何であろう。
 
電話口でかなり注意をした。今までのことも積もり積もっている。
こちらの話も聞かずに同じ言葉を並べて謝るばかり。電話を切った後も、何だか腹立たしくて、
いつも対応してくれている、店舗の薬剤師さんに確認すると、
開口一番、すみませんでした、ご迷惑をおかけして、と平身低頭な謝罪ぶり。
 
これもあれも、と今までのこと含めて話をさせてもらった。
で、結局のところ、あの配達担当者は薬剤師なのか、それとも、事務屋さんなのか、バイトさんなのか?
と尋ねると、薬剤師なんです。そしてうちの経営者なんです、と、教えてくれた。
 
うそー、まじで?経営者って、あんた。
 
店舗のスタッフさんはよくやってくれているのだ。なのにトップがあれか。信じられん。
 
スタッフさんには悪いが、薬局変更を検討中。早速近所の薬局に問い合わせ開始。
いろいろな店舗で尋ねてみると、薬包素材から、薬の出し方まで、薬局によって本当に千差万別。
もちろん、薬剤師のスキルも、全然違うなあと感じた。
 
 
病院にかかったら、その病院に近接の調剤薬局や、自宅職場近くで薬をもらう人がほとんどだろう。
でも、安易にもらってはいけない。
薬は同一でも、薬局はどこでも同じと思ったら大間違いだ。
 
処方箋が出たら、ぜひ、薬局探しをしてみてください。