みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ささやかに夏遊ラストスパート

今月25日から、力は単独通園になった。
ちーくんが単独通園になれば、その間はフリータイムになるよ、
とおねえたちに話しておいたのだが、盆休み以降は、あっという間に過ぎてしまい、
フリーといっても、月曜は親子通園日だし、結局は4日間だけとなった。
 
力も、単独すぐはまだ不慣れな感じ。しかも、台風の影響でか、体調は今一つで波があった。
時間的にも遠くに行けるわけでもないので、
おねえたちリクエストを検討し、ほんのちょこっとだけだがラストスパートをした。夏遊び。
 
8月頭に行けなかった、「芝生で映画」には、とうとう、行けた。
今回は、力をヘルパーさんにお願いして、力の体調が相当に悪くなければ、行ける状態を作った。
あとは、天候である。
先週は、必ず夕立が豪快に降っていたが今週になって、降らずにきてる。大丈夫そう。
おねえRが、これも、夏休みの自由研究の一環として、
おねえNに、と、手作りお弁当を夕方作ってくれたので、それをみんなで食べて夕方から出かけた。
 
こどもたちが早寝のわが家では、夜に出かけることはめったにない。
特に、力が生まれてからのここ数年、夜、出かけたり、車で走る時は、
私一人または力と一緒に緊急受診の際か、入院中の、病院と家の行き帰り、位である。
 
夕暮れドライブ、というだけでも、彼女らにとって、ちょっとした非日常。
海沿いを、窓を開けて走ってみよう、と、久々に窓を開けて走る。力が乗っていると、なかなかできないこと。
 
気温は少しは下がってきていても、湿度高い、南国のような薄闇の中を運転していると、
あ~あ、若いころ(!)って、夏のこんな時間に出かけて夜景見に行ったり、ドライブしてたなあ、と思い出す。
昔に戻りたい、というわけではないが、
同じ道を同じように車で走っていても、自分自身は変わっていないつもりでも、
自分が置かれている環境はこれだけ変わるんだと、しみじみ。
 
なんてことを、母が考えているなど露知らず、おねえたち、道々、大声で歌いながら、楽しそう。
会場の海辺のホテルに到着すると、低い仕切りで仕切られた芝生広場の一角に案内された。
「シネマナイト」
とあり、夏休み期間中は、毎日、日替わりで映画が上映されていた。
ドライブインシアターの芝生版だ。開放感あり、なかなかいい。
 
イメージ 1ペアシートが中央のいい場所に並べられており、
後ろの芝生は、早いもん勝ちの場所取り状態。
私たちはシートを敷いてごろ寝して待っていた。
 
大勢の子連れのグループが既に来ており、
子どもたちはわあわあと遊び走り回っていた。
広場ならではだ。
 
ペアシートは有料で、ほとんど空席。
席不要の大人の入場料は1,200円1ドリンク付、
小学生以下の子どもは無料なので、
映画によっては、こんな状態でしょうね。
だって、この日は「E.T.」。
 
すっかり日没して、始まった。
E.T.観るのは、あの、ブームになった30年前に劇場でみたきり。
覚えていたつもりだが、かなりの部分忘れていた。
昔っぽいのだが、でも、やっぱり、感動した。久々にみても、おもしろかったーーー。
初鑑賞のおねえたちも、最初から食いついてみていたので、よかったよかった。
 
夏休み最終日は、郊外の宿泊場の立ち寄り温泉に行き、ランチをして帰ってきた。
宿泊場前には海水浴場があるので、ちょこっとだけ海遊びをした。今年は海に行けんかったなあ。
海は既に秋の波。泳いでいる人もいたが、さすがに、危なそうな感じ。
 
夏休みの鬼母プール教室も、いろいろな都合で、結局は1度しか行けずに、
今年は、これ、ってのが、なかったねえ、と3人で話はした。
夏休み中、力と園に通っている日々は、快く留守番を引き受けてくれたし、
ささやかな毎日ではあったが、まあいいか、とおねえたち。欲がないのか、家でゴロゴロ好きなのか。
休み前には本当は、フェリー大阪USJの旅、とか、九州新幹線に乗ろう旅、とか、
私なりに、試算したりタイムスケジュール組んだりしていたんだが、また次回のお楽しみにて。
 
おねえたち、あーあ、学校行きたくないなあ、めんどくさいよう、と、すっかりねまってしまっているが、
すぐに運動会の練習だ。流れに乗って行くのだろう。
 
ささやかでも、元気で楽しければ、それでOKでしょう、2011夏休み。