みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

二学期スタート、定期受診も

木曜から力の2学期がスタートした。
早々に発達検査が予定されており、しかもその午後には定期受診、というスペシャルハードスケジュール。
大丈夫かなあと心配したが、
夜は早く寝て、朝はしっかり起きて、○○先生(力が現在最も好きな先生)に会いにいこっか?
というと、目が生き生き。全く男ってやつは。
 
登園早々に、発達検査の先生とご挨拶して別室に。
緊張するかもなあと思いきや、先生も力のストライクゾーンに入ったようで、
すぐに慣れて、最後の方はわあわあと騒いでいたほどだ。良かった無事に終わって。
 
発達検査は、きたる来月に予定されている就学相談の資料となる。
就学にあたり、どんな進路が適正か判断するための基礎。
普通小学校なのか、特殊支援学級なのか、特殊支援学校なのか、それともほかの進路なのか、
ちょうど、微妙なところにいる子どもたちの保護者の方々にとっては、重要な検査と言えるが、
力は、というと、ぶっちゃけ、現時点では境目、というわけではないのでは、と私は思っており、
気楽に、先生とベラベラお話ししながら、時間は過ぎた。
力は、自分をはさんで、私と、医師や先生たちと話す、というシチュエーションが、
小さい時からとても多いので、待ちは得意だ。特にごろごろ横になっているとなおさら。楽しい時間らしい。
この検査中も、大人が話している時間は、
ぐずることもなく、交互に私と相手の方の顔をチラ見で見比べながら、にこにこゴロゴロだった。
 
イメージ 1検査が終わり、お部屋に戻ってみると、
なんと、クラスのお友だちは2人とも休みという。
えええー一人ですかあ。
 
先生たちは力を待ってくれていて、すぐに保育開始。
今日から二学期なのだ。
お名前呼びもひとりっきりだったが、
しっかり先生の顔をみてなかなかいい感じ。
 
今学期はしっかり通園しましょう!病気にならずに!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
給食後に病院へ。
今日は主治医が夏休みだったことをすっかり忘れており、看護師さんから、
「今日先生休みですよ。」
と言われ、
「ええーー?そんなあ、、、」
と言ったのだが、あ、そういや、先月そんな話してたな、と思いだした。今の今まで忘れていたのはこちら。
 
ということで、いつもの3科受診が2科受診となり、時間的には少し短くなりそう、と思っていたら、
あらかじめ、病院に落ち合うように約束していたおねえたち、
待ち合わせ時間より早めに、ばあちゃんに連れられて待合室にやってきた。
5日ぶりにおねえたちに会えた力は、テンションあがりまくりだ。
 
外科では、この2週間に、嘔吐が3度ほどあり、でも、下痢にはならずに、機嫌も悪くなく今に至る、
とのことと、
7月下旬から、注入1日5回のうち、日中3回を寒天注入をトライしている旨を報告した。
また、
胃ろうの孔周りの出血がややあること、
先月の胆石除去手術の手術跡の一部分が膿んだこと、などを相談。
 
どれも、あまり問題ないだろう、とのことだった。
 
また、注入の寒天トライについては、トラブルなくきている力の状況から、
医師としては、積極的に推進したそうだった。
これでも、もろもろのことから、思っていたよりも、寒天トライの進捗が早くなったのだが、
さすがに、ぐっすり寝ている深夜帯や、具合が悪そうな時に、
寒天を一気に注入することに、トライ派の私でさえ、二の足を踏んでいたのだ。
 
しかし、理論的には半固形化物の注入は、嘔吐や下痢などの力のいろんな不具合を解消しやすいのも、
なんとなく、今までの経験値から、言えるような気もしている。
来月さらにトライアルだなあ、と思いつつ。
 
神経科では、不在の主治医の受診分も含めて聞き取りもしてもらった。
こちらでは、今回最も相談したかった大きな痙攣のことが主。
初めてのタイプの痙攣発作が7月半ば、2回目が8月上旬だ。
2回目のすぐあとから、抗けいれん剤の薬量が少し増えているが、
それが効いたようで、それから発作は起こしていない。
現在は増量分の観察時期なので、再度増やすことはもう少し待つが、
また発作が起こったら連絡してください、とのことだった。
 
しかし、けいれんの発作の状況が、まさにエクソシストとかホラー状態だったので、
それまでの呼吸不全チアノーゼ型よりも、命の危険はないのかもとはわかっていても、
とっても怖かったってことを一生懸命医師に話していたら、
寝入り時間に問題がありそうなら、寝る前に、睡眠導入の水薬を、半量か少量でもいいので、
あらかじめ投与して、しっかり眠らせてあげるのも一つの方法かもよ、とのアドバイス
 
確かに、それは、先々月の入院中から私も考えていたことだが、
「薬で眠らせる」
ことに対して、何となく、違和感があるし、たまに使う、が、いつも使う、さらに、薬がないと眠れない、
みたいな流れになるのがこわいなあ、と思う、とも伝えた。
 
医師としては、こちらの思いも酌んでくれて、あとはお母さんの判断で、とのことだった。
 
医師ははっきりは言わなかったが、ある程度うまく薬を使った方がいいよ、ということだったんだろうな、と。
発作が起きると力にはダメージがあるし、
見守ってる私も、発作の起こった後は、観察時間がつい長くなり睡眠時間激減な毎日が続きしんどい。
薬自体は、検査の際に、眠るために使う位なので、副作用はあまりない、との説明は受けていたので、
今日みたいな、ハードな一日は、しっかり早めに寝かせた方がいいだろう、と、
早速夜、半量だけ投与してみると、うまく効いて、しっかりぐっすり寝てくれた。
この安心感は、やっぱりありがたい。
うまく、塩梅良く使っていけば、力をできる限り快適に過ごさせてやるってことにつながるのだと、思いなおそう。
これはこうだ、あれはどうだ、と決めつけずに、柔軟に考えねばいかんなと、思った。
 
翌日は、久々に全員そろった保育。
担任の先生が考案した、肢体不自由児用の「リトミック」。
力のヘルパーさんたちに、わざわざ時間を作ってもらって見学に来てもらっていたのだが、
力は、昨日の疲れを残し、眠いのを押して、とても楽しそうに取り組んでいて、みていてうれしかった。
 
帰宅後はちょこっと寝て、夕方もぼんやり過ごしていたが、夜は早く寝た。
このごろは、生活リズムがいい感じでできている。
 
だんだんおにいになっていくのかな。
がんばれがんばれ!