みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

波あるも機嫌よし

退院直後は元気な感じだったが、
その後、週末は、病院にいる時よりも体調の波があった。
 
入院後半期からの、「頭にだけ、めちゃくちゃ汗かき」。
久しぶりだ。この頭の玉の汗。汗をかいている時は、手足が熱いというわけではない。
でも、頭の汗がない時は、身体に熱もこもりがちだ。
アイスノンを枕にしたり、ゴザマットにしたり、いろいろと工夫をしているが、
なかなか難しい。
 
また、痰がやや多め。
入院時、なかなか着色痰がおさまらなかったのだが、帰宅したらうそのように、通常の痰。
その代り吸引回数が増えた。といっても、気管切開孔周りにぶくぶく出てくるので、
気道内までカテーテルを挿入しての吸引は、それほど多いというわけではない。
 
退院前まではやや下痢気味が残っていたが、帰宅すると一転、うんち少なく、どちらかというと出なくなった感じ。
おしっこも含め、おまるでほとんど用を足している状態。
一ヵ月、おむつ生活やったしね。いややったんやろうねー。
 
総合的には、ぐったりしているかと思うと、えへへへ、とご機嫌になる時もあり、
一日の中で波がたくさんある、という週末だったので、やや心配しながらも、普通に生活をしていた。
 
とてもいいことは、早寝になったこと。
まだ体力不足で、エネルギー切れでのこともあるだろうが、
夜早く寝ると、朝早く起きることができて、非常にリズムがいい。
お母さんの判断でいいよ、ともらってきていた、睡眠導入の薬は、全く使わずにきている。
 
一月入院して、絶食も長く首からの点滴生活で、体調コントロールがまだ調っていないのだろうと思われる。
機嫌がいいことが、救いだ。
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私の方も、溜めこんでいたいろいろを済ませ、
力が早寝なのをいいことに、夜中、録画していた番組を少しずつ消化できたりして、のんびり過ごしている。
 
当地では梅雨入りしたが、まだ本格的な雨が降っていない。
この梅雨の気圧も、力の体調に影響を及ぼしていることも多々あるに違いない。
 
ざーっと降ってくれた方が、落ち着くんだろうけど。
でも、雨続くと、洗濯物がなあ。
 
 
さて、恒例の、入院時読破済み本紹介コーナー。
 
今回、入院長くなるとわかった時点で、
以前古本で揃えていた灰谷健次郎をがっつり読もうと、病室に持ち込んだ。
 
しかし!
数冊で、もうだめやー、あんまり読みたくない、と、珍しく、断念した。
なんか、今の自分に灰谷が合わんかったっていうか。
読めなかった本はまた、いつか、機会があれば読もう。
 
それから児童書推理ものをインターバルに読んで、結局は、
前々から、いつか読むリストとしてキープしておいた、
平岩弓枝御宿かわせみシリーズを、ばあちゃんに借りて以降退院まで読んだ。さすがは人気シリーズ。
 
[ろくべえまってろよ]イメージ 2、[ワルのぽけっと]
[遅れてきたランナー]、[いま、島で]/灰谷健次郎
 
前2冊は子どもの日常の情景を描いた小作品集、
後2冊は筆者の「走る」、「田舎で過ごす」のエッセイ集。
 
前2冊は、とても、ほんわかな話で、うるっと泣ける部分もある。
軽く読める、おすすめである。
エッセイは、一言でいえば、人間力減退への警鐘、というものだ。
この2冊を読んで、なんか、今、
こういうジャンル読みたくないなあ、と思ってやめた。
だからといって、おススメしない、というわけではないので念のため。
また、いつか、別の機会に読むとしよう。
 
 
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[シャーロックホームズ/コナン・ドイル
[アルセーヌルパン/モーリス・ルブラン
[エルキュールポワロ/アガサ・クリスティ
[エラリークイーン/エラリー・クイーン
 (世界の名探偵シリーズ)
 
灰谷から脱落して、病院の書棚にあった児童書シリーズもの。
有名推理小説の原作は、随分前に既に、読んだことがあるが、
全部覚えているわけではないので、
児童書レベルで読むと、ささっと読め、思い出したり思い出さなかったりで、インターバルにはちょうどいい。
いわゆる、有名なもの、は、やっぱり、それだけのものはある。
子どもたちが一度は読むべき作家たちがそこそこ集められており訳もまあまあだったので、まあまあおススメ。
 
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御宿かわせみシリーズ/平岩弓枝
1.御宿かわせみ、2.江戸の子守唄、3.水郷から来た女、
4.山茶花は見た、5.幽霊殺し、6.狐の嫁入り
 
うちのばあちゃんが大ファンで、全巻揃えて、たまに読んでいるらしい。
いつも、読め読めと、言っていたので、そのうちに、と言っていたが、
とうとう、そのうち、が来てしまった。読んでみると、なるほどおもしろい。
 
江戸時代の人情話&捕物帳で、短編集だ。この後30数巻続。
途中から、代変わりして、「新・御宿かわせみ」になっている。
既に何度かドラマ化されているが、
俳優知らずに、想像の中で、登場人物を動かしながら読むほうが、
きっといいと思う。
(私はばあちゃんから手渡される時点で、ドラマ版では誰が誰で、と聞いていたので、ちょっと残念。ううう。)
 
今回は、いつもより、比較的読書にはまらずに過ごした。
前半は、力は食事もなく、ぐったりしていたので、お世話をすることもほとんどなく、手持無沙汰感があったのに。
なんでだろう。
 
次回の入院時に、御宿かわせみの続きを読む予定。