みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

寂しい人

おねえNが、夜、Rがまだ風呂に入っていて、邪魔もの?がいない状態の時を狙って、話してきた。
 
N:あのねー、お母さんに言いたかったけど、
    言ったらいかんかなあと思って言わんやったことがあって、
    でも、やっぱり言いたいけん、言うけど、いい?
母:どうぞどうぞ。
N:もしかするとね、お母さん、ショックを受けることかも知れんけどさ。
母:大丈夫大丈夫、お母さん、大丈夫よ。
N:あのねえ、担任の先生がね、「ブログ続けてる人って、どんだけ寂しい人やろか、と思う」
  みたいなことを話よったけん、え、だって、お母さんはずっとやりようし、って思って、がーんときたと。
  そのこと話したかったけど、お母さんがショック受けるっちゃないかと思って、言えんかったっちゃん。
母:えー、なんだそんなことー。寂しい人ねえ。ふーーん。
    ちーくんのブログって、お母さん的には、自由に書きたいことをきままに書いてる、
    ってものじゃないっちゃんね。
    最初書き始めた時はねー、証拠を残さないかん、情報を集めないかん、ってその一心やったとよー。
    いわゆる一般的なブログの目的じゃないかもねえ。
  先生って、寂しい人、ってどんな人のこと、イメージしてんのかね?よくわからんやん。
N:そっかー、ショック受けんならよかったー。早く言えばよかった。
  友だちに、その先生の話の時に、母がずっとブログやりよう、って言ったら、え!?とか言われてしまったー。
母:えー、まじでー?ちょっと、それって、訂正しとってよね。ちーくんのこと書いてるってさー。
N:じゃさー、お母さんて、どんなことに、ショック受けると?
母:そうねえ、うーん。あんまりないなあ。あ、キミら子どもたちが、
  何かの理由で死んでしまった、とかなら、ショックも大大大ショックやね。
N:え、そんな究極なことにならんと、ショック受けんと?えええー?
母:うーん、そうねえ、多分。
 
Nが言えなくて思い悩んでいる様を想像して、ちょっとほほえましかった。
 
しかし、ブログ=寂しい、という式になるんかな~。
 
等と考えながら、ふと、このNとの会話を思い返してみると、もっと重大なことに気付いたのだ。
このごろ、ショックを受けたり、いわゆるブチ切れ状態が、確かにほとんどない。
ほんの少し前までは、嫌で嫌でしょうがない、と長々と悩んだり、ごっつい腹を立てていたりしたのに。
 
これを、人間的に少しは成長した、と、思ったりもできるが、実は、
プロテクトかかり過ぎて麻痺しているのではないのか?
感情乏しい人間になっているのではないか?と。
 
この状態がいいのかよくないのか、よくわからんが、多分それで保っている。
いいように考えれば、あんまり揺れずぶれずでいれるようになった、ってことだし、
既に、すっかり地に埋まって動かない木みたいになってしまってる、とも言えるかも。
 
つまり、これが、当方の、「寂しい人」ってことなんだろか。。。。