みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

鼻水男とお見舞い

連休前に親子分離の日が設定されていた。
 
先週、私の叔母が脳こうそくで倒れ、救急車で運ばれたと聞いていたので、
この分離の日に、お見舞いに行こうと計画した。
同市内に住んでいるが、15年ほど会っていない。が、年賀状やうちのじいさんばさんから、
力が生まれてからのことを大変心配してくれていたらしいと聞いていたので、
お話しできるうちに、と思って。
 
念のため、の意味もあり、前日の水曜は休んだが、夕方から鼻水が出はじめた。
リハビリを受けた際、泣いて鼻水が出ていたが、そのまま、微妙に続いていた。
 
翌朝は、やっぱり眠っていたが、無理やり起こして連れて行った。
無理やりの割には、すっきり起きてくれて、うんちもできた。えらい!
鼻水は、とりあえず、増えてはないし、熱もなし。機嫌も悪くはないので、園で預かってもらい、
待ち合わせしてたじいさんばあさんと一緒に、隣の市の病院に向かった。
実は力が最初に救急車で運ばれた病院なのだ。
 
すぐに転院したので、たった5日間の入院だったが、よくしてくれた。
力は生まれてすぐの呼吸不全状態、救急も当市でたらいまわされ、この病院だけが受け入れてくれた。
遠方だったが、本当にありがたいと思ったものだ。
また、「多発性奇形症候群」の診断が書いてあるカルテを、
医師から話を聞く前に偶然見てしまって、がーーーーん、と打ちのめされたのも、この病院でのこと。
何が何だかわからんまま、出産後間もない身体で、遠くのこの病院まで毎日おっぱいを配達し、
保育器に手を入れて、立ちっぱなしで50分もかけて一生懸命飲ませていたよなあ。
駐車場に車を停めて、院内に入る時に、そんないろいろが、頭に浮かんできていた。
 
叔母の部屋は8人部屋だった。老朽化した病棟で、NICUとも雰囲気が違うが、
既に病院慣れしている私にとって、聞こえる音や、匂いは、なんか、とても、身近。
 
叔母は既に回復基調。思ってた以上に手も足も、口も、元気元気。80歳超えているのに。
介護中のご主人がいる叔母は、もともとさばけた人だったが、
私が頑張らんと、と、まだまだ気持ちがなえていないのが、とても心強い。
結婚式に招待して以来会ってない私を見て、○×(私)ちゃん会いたかったー!とうるうる目で言われると、
わざわざ来てよかったなーと思った。
 
力のことも心配してくれて、いろいろ話もした。
「どれくらいの大きさなの?」と聞かれるくらい、力の状況をはっきりとはわかってなさそうだったが、
「で、ちからちゃん、○×ちゃん(私)の言ってること、少しはわかるの?」
と聞かれた時、
「うん、わかっとーと思う。」とは答えたが、
帰り途、
ああは答えたが、本当に力は私が言っていることが、どれくらいわかってるのだろうか、
いやいや、私が、力の言っていることを、どれくらいわかってやっているのだろうか、などと、
考えていた。
 
園に戻ると、力はさっき起きたよ、といわれるくらい、活動中ずっと逃避っぽく寝ていたらしい。
小麦粉粘土遊び。多分、感触苦手な方だもの。
 
鼻水もやや出ていたが、寝ていた時は止まっていた模様。
帰宅したら、少し多くなってきた。痰もやや増えたので、ちょっと風邪気味なのかも。
 
それでも、機嫌はよろし。
三連休は寒くなりそうだ。気をつけねば。
 
 
 
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叔母にお土産に持っていったのは、
詩集、「くじけないで」。長いこと人気らしい。
 
本好きの叔母は、読んでないものの、知っていた。
うちのばあちゃんも、
お隣のおばあちゃんから借りて読んだらしい。
 
なるほどなるほど。確かに、ベストセラーだわ。
 
特に年配の方への贈り物に、おススメです。1,000円。