みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

道具と環境整備

(旅行ネタばかりで恐縮だが)
 
単身赴任して既に4年目の夫。
私たちのこんな状況のため、荷造りのみ私が担当したが、引っ越し後は全部夫のみでやったため、
夫の居住環境は今回の旅行で初めて明らかになった。
 
晩秋に、一人住まいの家に家族全員が4泊するので、最低限必要な寝具のみ購入し、
力の居所をしっかり構えれば、残りの家族は何とかなるだろう、と考えていはいた。
 
事前に社宅の現況を写真に撮って送ってもらい、力と、医療機器もろもろの場所を決めて、
夫には大掃除を命じた。直前の5日間は帰宅後ずーっと掃除をしていたらしい。
自分的にはかなり自信を持って迎えた風ではあった。
 
しかししかし!!
部屋はまあ、小さいところは目をつぶるとして(といっても小さくもないが)、
台所!!流しもガス台もめっちゃ汚い!!
こんなとこじゃ、調理できんやろ!!
到着した日、子どもたちを寝かせてしまってくたくたになっていた夜中、
あまりにも我慢ならず、台所をガシガシ磨く私の姿があった。全く何しにやってきたのか。。。とほほだ。
 
私が荷造りをした時に荷物に入れた、「消耗品」である、たわしや布巾等台所用品は、
開封のまま雑多に放置してあり、
調味料も、同様。(塩だけは全部なくなっており、なんで?と聞くと、パスタをゆでた、えらかろ、と答えた)
 
流しのところに、何かペットボトルに入った白い液体があり、これなに?と聞くと、
前の住人の方にもらった、重層水?、みたいやけど使ったことない、と。
つまり、数年間この同じ場所にずーとそのままに置いてあるってこと。うえええなんてこと。
 
翌日、100円ショップで台所用品を少し買い足し、スーパーで鍋を購入してきた。
生鮮品を主に扱うスーパーで調理器具を買うなんて、あろうことか。だ。
絶対こんな金額じゃ普通買わんよね、と思いつつ買ったのは、
鍋でもあれば、こんな夫でも、少しは気楽に料理もしやすいだろう、と考えてのこと。
 
夫の居宅からおさらばする前に、
既に購入している食材の使い方と、だしのとり方、食品の保存の仕方などを申し送りしてきたので、
その後の週末は、なんとか、少し作ってみたらしい。
 
イメージ 1「やっぱ、味噌汁があるかないかって
でかいね。家の食事っぽくなるねー。」
などと言っていた。
 
そうそう、だし取れれば、なんでもこい、だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2鍋も活躍しているらしい。
ただし材料として、
「鍋用カット野菜詰め合わせ」、
を購入したとのことだったので、減点対象である。
これはもやし鍋か?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私がいる間に作ろうと、材料だけ買って、結局作らずにいたパスタ。
イメージ 3
 
初めてみた方は、きっと、なんじゃこりゃ、と思うであろう、このパスタは、
私と夫の母校(大学)の学食のオリジナル料理、「ジロー風スパゲッティ」。
 
材料は、めんたいこ、ツナ缶、佃煮昆布、卵+ごま油、お好みで醤油、彩りでグリーンピースなど、
という、一見ミスマッチな組み合わせ。
 
最初見た時、なにこれ?とゲテモノチックに見たが、食べると、これがはまるおいしさ!
卒業しても、わざわざこれを食べに行きたくなる、不思議な味なのだ。
家でも、それぞれの材料があれば、簡単に作れる。味付けは自分次第で。
 
夫、トライして作ったらしい。混ぜるだけの簡単料理ですもの。にしてはツナを入れ忘れたらしい。
でもおいしかった、とのこと。
 
「結構、料理って、おもしろいね。」
 
いまさら、、、、と言うまい。面白いと思うことは大事。
単身もう4年目だ。まずは自分の食くらい、自分でまかないできるようにならんと、こっちに戻ってこれんぞ。夫。
 
 
ということで、つまりは、家事偏差値が異常に低い夫には、まずは環境整備が必要だった、という結論。