特に小学生の子どもがいる家庭は、夏、冬、春休みが、大きく生活にかかわってくる。
私は力を授かってから、それまでのように外で働くことができなくなり、
3人の子どもたちの生活リズムにあわせて過ごすことになってはや5年。
年間の休暇の中でも一番長い夏休みは、毎年、
力の入院などなど、何かしら不安定要素が入り、落ち着かない時期が必ずあったものだが、
2010年の夏は、計画し予定していたことが全てできた非常に充実したものだったと思う。
力がまだ生まれていない頃、
育児しながら仕事をしている年月は、一秒一秒飛ぶように過ぎ、凝縮されたぎゅーっと濃い毎日だったが、
力を授かり、看護しながら過ごす毎日も、また違う意味で濃密だ。最初の2年ほどは特に。
というのも、大きな要因として、兄弟児もちびだからだ。
何をするにも、大人の思い通りには進まず手がかかる。
上のおねえは小学生、下のおねえは保育園、力は長期入院、という状況がもっとも大変で、
何度、分身の術が使えんかなと、本気で思い悩んだことか。
それでも、なんとか、子どもたち3人ともに同じだけ、手抜かず向かいたい。
食事を作り、生活リズムを整え、話を聞いてやり、絵本を読む。
おねえたちが通っていた保育園で、大人のありようをずいぶん勉強させてもらい、鍛えられ、
子どもと過ごす日々のおもしろさ、楽しさ、尊さを知ることができたからこそ、頑張れたと思う。
そしてそれが、今の力のお世話に十二分に生きている。
もちろんこの大きな土台として、周りの方々のヘルプがあってこそ。
仕事や勉強の成果が表れるのは、「3年」という区切りが、明確にあると思う。
「石の上にも三年」
昔の人はうまいことを言ったもんだ。
うまずたゆまずくさらず、3年とにかく、ひたすらひたすら、続けて努力していれば、
ふと、こんなところまでやってきてんだ、と、気づくもの。
そして今年の夏は、その「3年」を実感した年だった。
力が少し落ち着きを見せ始めたこの3年は、少しずつ積み重ねてはまた戻り、の繰り返しを地道に続けてきた、
まさに、石の上にも三年、な時期だった気がする。
とうとう今夏は、力は全く体調を崩さず元気にご機嫌に過ごし、
おねえたちは、勉強もそこそこにやり、楽しいイベントを全てこなして、ばあちゃんちに自力で行けた。
彼女らはもう、何事か予想外のことが起こっても、何とかなるだろう。
子どもたちは成長する。のび幅がでかい!そんなことを感じた、この2010年夏。
本当にありがたいことだ。ありがとうありがとう。
だからこそ!大人もぼやぼやしてはいられない。
昨年は私も目標立て、それに向かって、前半には既にとりあえずの成果は出せてたが、
今年は年初の力の入院や梅雨不調もあり、ここまであっという間に走り抜けてしまった。
後半の今からは少しは腰を落ち着け、目線を前にむけペースを刻まねば、と心新たにしている。
また新しい3年のはじまりはじまり、だ。