みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

クチコミマジック~夏の湯布院の1泊2日の旅

先日、とある有名温泉地に家族で一泊旅行をした。
 
力を授かって以降、行く場所をそれまで以上に吟味しなければならなくなったが、
同行する娘たちは今のところ、私たち親との好みの方向が同じなので、
力中心に戦略を立てることに異論なしなのがありがたいところ。
 
もともと家族行事計画は全部私の役目ではあるが、
特に旅行に関しては、短い間だったが旅行情報誌と仕事をしていたことが役に立ってか、
なんとかハズレはない。
今でも、地域や施設、宿泊場をさまざまチェックをしてしまう癖は、いいような悪いような。。
 
力を連れての旅行の第一条件は、展開が読めない交通渋滞を回避すること。
また、近くにそれなりの医療施設があること。
力が不調の折は出かけること自体を中止するので、突発急変だけの問題だが、
万が一を考えて、高速道路のICが近いところで自宅からもそう遠くないところになる。
本当は山間や海辺の、人が少ない場所に行きたいところだが、
一昨年までは、車で1時間程度で移動できるエリア、と、限定されていた。
 
昨年は少し冒険して、ICから少し離れた山間に行って、大丈夫だった。
今年の力は、梅雨時期の不調をあけると、さらに昨年よりも好調だ。
自宅からの距離を少し延ばすことにして、以前からチェックをしていた宿を予約した。
 
 
なぜ目をつけていたかと言うと、その宿、旅行サイトへの宿泊者によるレビューがめちゃくちゃいいからだ。
ずっと評価がいいなんて、なかなかない。
このご時世、匿名レビューなら必ず厳しいことを書く方が多いし、好みは必ず分れるもの。はやりすたりもある。
私たちの望む条件にも合致したし、どんな宿なんだ?と、興味津々だったのが大きい。
 
 
イメージ 1到着すると、フロントまで、舗装なしの道だ。
 
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それでも、無理やりバギーで進んでいたが、
(そりゃ無理でしょ)
とうとう途中で断念。
力は抱っこ、バギーは抱えて運んだ。
 
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到着すると、フロント横は本がたくさん。
「何にもないので、本でも読んでゆっくりと」
という宿コンセプトである。
 
私たち家族は、うまいご飯と、いい湯と、のんびり、
があれば満足なので、「何にもない」は申し分ない。
 
 
 
 
 
 
 
 
母屋から少し下がったところに、離れの宿泊部屋がある。全部で4室。
当日は私たちと、男性一人旅の常連さんだけだったらしい。部屋の前の畑から見たらこんな感じの山小屋風。
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部屋は、やっぱり山小屋風だったが、広々としていて、イメージ 8
和室に連なる広縁がいい。窓もベランダも広い。
 
ベランダ外はここの宿のオーナーの持ち畑で、
食事の野菜はほぼこの畑からの無農薬野菜らしい。
なかなか心惹かれるではないか!
 
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各部屋に温泉がひいてあり、いつでも入り放題だ。
レビューの興味もだが、
この風呂が今年の夏の決定打だ。
 
温泉地でも場所によっては、
ひいてるって言ってても、沸かし湯であることが多々ある。
こちらは、源泉そのままとのこと。
入っても非常に気持ち良かった。皆何度も入っていた。
 
食事は、直入れの肉の焼肉とゆず胡椒仕立ての鍋。
夏にやや暑いメニューだが、
とれたての肉と野菜は大変おいしかった。(写真なし!)
 
食べること以外は、それぞれ、部屋で、しずーかに本を読んで過ごした。騒いでいるのは力だけ。
 
 
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朝食は遅めで、本当に田舎料理、と言う感じのメニューだ。
玄米ご飯はうまかった。
 
チェックアウトも遅めに設定してあり、
食後ものんびり風呂に入ったり本を読んだりだったが、
ぼちぼち、大量の荷物を運びいれて、宿を後にした。
朝食で使った青竹箸は、おみやげにどうぞ、
と言われて持ち帰ったが、
高級料亭に一膳1000円で卸しているらしい品とのこと。
確かに使いやすい箸だった。
 
また、前夜のゆず胡椒鍋の香りがとてもよかったので、
ゆず胡椒は購入できるのか?と尋ねると、
売っていないのでおすそ分けします、と、少しいただいた。
 
 
 
 
 
 
オーナーは出てこなかったが、主人とおかみは若夫婦で、2人で宿を回しているらしい。
到着した直後から、皆さんの評価が高くて申し訳ないくらいです、と恐縮されていた。
私が以前、旅行情報誌の仕事をしていたことを言ったのも、多分拍車をかけたのだと思う。
ずーっと評価の話や、宿の話、地域の話で、引っ張った感じだ。
 
主人は、どこかの宿で働いていたらしいが、多分おかみさんは素人ぽかった。素朴なかわいらしい方だったが。
 
 
イメージ 11無事に帰宅してみて、改めて思い返すと、確かに、のんびりできた。
食事もおいしく、風呂は最高で、文句はない。
 
しかし、何かひっかかる。
あの高評価の謎。
多分あれは、主人のトークと、クチコミレビューのマジックなのだろう、と。
 
イメージ 3有名温泉地にしてはかなりリーズナブルな料金設定だったが、
費用対効果とすれば、そこそこ価格だと思う。
のんびりしてね、のコンセプトの割に、
主人にもおかみからも、たくさん話しかけらて、やや気を遣った。
しかも宿レビューの話だもんな。
大荷物も自分たちで運んだ率が高い。
 
イメージ 4こんな宿、と、もともと所望して来る客ばかりだから、満足度は高いはず。
少ない部屋数ならなおのこと、あえて悪いことも書かない人ばかりなのだろう。
 
昨今、webでのいレビューや評価を指針に、
いろんなチョイスをすることが多くなっている。
でも、これは、本当に便利なこともあれば、、そうでないこともたくさんある。
 
イメージ 5おおむねよかったのは間違いないが、
今回は、そんな、「クチコミマジック」を実感した、旅であった。
 
勉強させていただきましたーー!
力も調子よくて、よかった!