みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

福祉センター見学で初の館外分離!

先週、木曜の通園後、何となくくしゃみをしているなあ、と思っていたら、
金曜の朝方に鼻水だらだら垂らしており、痰も黄色くなって、風邪状態に突入していた。
早めに、と、手持ちの抗生剤と、痰切りの内服薬を投与し、日曜朝方の鼻水を最後に、大方脱したようだ。
通じて機嫌も良く、熱を出さなかったので、鼻風邪、というか、夏風邪みたいなものだったのだろう。
軽くて本当によかった。
 
週明けの通園は大丈夫だった。
当市の中核の福祉センターに、大人だけで介護用品などを見学に行くため、
力は、初の、園で一人で保育、という予定だったので、
今一つだったら、通園は遠慮しよう、と思いきや、
夜はテンションばりばり高く夜なべしたのに、朝5時にはぱっちり目覚めていた。
そりゃー、君はいいかもやけどさ。母の身になってくれよう。3時間半睡眠だ。
 
といっても、力も短い睡眠であることは間違いなく、
大丈夫かなあと思いつつ、やっぱり元気なので通園した。
痰はやや粘調ではあるが、頻回に吸引しなければならないわけではなった。
看護師さんが、大丈夫よ、と請け合ってくれた。
スタッフのみなさんには、本当にお世話になっている。
時間が限られるので、早々に出発した。バスに乗って10分ほどの場所にある施設に。
 
大きくて立派な福祉施設は、いろんなイベントがあり、利用価値大の場所だが、
自宅から遠いこともあり、なかなか足が向かなかった。
こんな機会じゃないとね。
 
センターでは福祉、介護用品がたくさん展示してあり、いろんな体験もできる。
昇降できるベッドから始まり、車いすや、自動昇降機能がついてる浴槽など、様々。
 
まだまだちびすけの力なので、何とか私の力でも、お世話できるが、
これが成長して、体重20キロ以上になれば、何をやるにも、介護者の負担が増大することは明らかだ。
腰やひざを痛める前に、介護負担を軽減することを、頭に入れておかねばならん。
まだまだ先、と思っていたら、すぐにきますよ、と、いつか、先生に言われたことがある。
 
最も近い将来に必要かもしれないのは、リフトかも。イメージ 1
職員さんが操作しながら丁寧に説明してくださっていたので、写真撮っていいですか?と聞くと、
よければ、体験してみませんか?とのことで、
リフト体験をした。
 
椅子に座ったまま、
ハンモックのような布を体にセッティングしてもらい、
それを、写真の赤いバーの両端にひっかけて、
電動でブイーンとゆっくり移動する。
このリフトは100キロまで可能らしく、ラクラクに乗れた。
でも、これも、うまく乗せてくれたからだ。
乗る人の体の状況と、
その状況を把握しながら、使用しなければ、
ちょっと怖い乗り物になるかもしれんな、とも思った。
 
もうひとつ、ものすごく私的にヒットだったのが、
ポータブル便器の一つ。
排泄物を、コンポストのような要領で、
木材チップが分解して処理する、という、エコモード便器。
おおー、これはいい、おもしろいー。とインパクト大だった。
 
時間がなく、車いす体験などはできなかったが、見学はとても有意義だった。
でも、それと同時に、ここにある介護用品が、いつか必要になるのかもなあ、と、
とても複雑な気分になったもの事実。
 
また、福祉介護用品は、確かに、どれもこれも、かなり便利であるが、
力については、様々補助を受け、定価の何分の1かで購入することはできても、
(申請年制限有り)
ベースがかなり高価なので、ビビってしまう。
 
また、どれもこれも、使うには、スペースが必要だ。
もともとの住宅事情に、この規格を楽に入れ込めるのは、なかなか難しい。
 
つまり、ぶっちゃけお金がかかる、ということである。
 
一緒に行ったお母さんたちとは、これって、先に、自分たちの父母が利用することになるかもよねえ、
と話したくらいだが、
現実、おじいちゃんおばあちゃんの介護も含め、
設備や備品をすっかり整えて、負担が少ない介護にあたるためには、
ある程度の経済力と、情報収集能力、知識などがなければ、だめってことだ。
やっぱり、公的な助けがなければ、かなりかなり、厳しい状況なのだ。
 
あんまりいろいろ考えると、ちょっとブルーになってしまうが、
目をそらさずに、ある程度視野に入れて、考えねばならない。
 
それに、こんな知識を増やせることは、力を授かったならでは、のことだ。
誰でも老いは来て、いつかは、利用することになるのだから。
ちょこっとはハードルを低くしてもらっている、ってこと。
 
 
センター見学を無事に終えもどると、力は看護師さんと遊んでもらっていた。
一瞬寝た後、またテンションあがったらしい。
寝入りばなに、ぴくつきがあった、とのことだったが、それ以外はあまり問題もなく大丈夫だったよ、
と、報告してもらった。
初の館外分離。なんとか無事にクリア!
保育では、絵を描いたり、運動会の練習を見学したり、いい感じで過ごせたようだ。
先生が描画の写真を撮ってくれており、見ると、なかなかしっかり描けていた。
 
イメージ 2食事中も眠ることなく、帰宅途中でも眠らず、だったが、
帰宅後の訪問看護師さんの時間に、
1時間ほど熟睡したらしい。よかった。
 
夜も早く寝てしまった。このまま、ロングで眠りそうな感じだ。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そうそう!今日帰宅の際、目の前で事故を目撃した。衝撃だった。
ベビーチェアを車につけているお母さんが運転する車(子どもは乗っておらず)と、中学生の自転車。
 
直進の列に、右折で急いで曲がって入ろうとしていた車と、前方から飛ばしてきた自転車。
運転者は、自転車に気づいてなかったかもだが、自転車の少年は、すり抜けようとスピードを上げたところ、
私の車の前で、どしゃーんとぶつかり、自転車は派手に横転した。
 
車窓を開け、「大丈夫?」などと尋ねている模様。大丈夫ではないはずだ。
でも、少年は動転しているのか、「大丈夫」などと答えて、そのまま何もなかったかのように、
車は列に並び、自転車は走り去ろうとしていた。
 
いやいやいや、そりゃだめやろ。
 
すぐ横に自転車を停めて足をさすっている少年。
声をかけようと窓を開けようとしたら、
後ろに並んでいたタクシーのおっちゃんが、先に車を降りて少年に声をかけた。
そしてすぐに走っていって、車の運転者にも声をかけた。車は少年のもとに戻ってきた。
よかった。ちゃんと話をしなきゃ。
 
そのまま、私は帰宅したが、
その後、買い物に行った際、同じ道を事故2時間後くらいに通ったら、
警察官数人と当事者で現場検証していた。
少年は、制服はやぶけていたが、元気そうでほっとした。
 
でも、目の前で起こったこの事故に、思わず、大声をあげてしまった。恐ろしいことだ。一瞬の出来事。
流血、とか、頭打撲、とかにならずに、よかった。。。
 
先日も、暑さでふらふらしながら自転車に乗ってきた人が危険だったが、
また今度も、目の前で事故があった。
これは、安全に気をつけんといかんよ、という警告だろう。
余裕の心を持って、運転せねばならんなと、肝に銘じた。
 
暑いから急ぎたい気持ちは、誰でもある。
こんな時こそ、ゆずりあいで!安全第一で!!