みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

また微熱

退院した当日は延々と寝ていて結局風呂に入れられずじまい。
翌日の土曜は、早朝から起きていたが、午前から何となく熱っぽい感じがしていた。
うんちは頻回ではないが、状態戻っているとは言い難い。内服の抗生剤のせいかもしれないが。
 
終日、アイスノン交換しつつだったが、機嫌は良かった。痰も平時よりも多いが、一度吸引すればおさまる。
夜風呂をどうするか、というところで、検温すると、なんと38度もあるではないか。
 
冷やすと下がり、元気度は上がる。
土曜は気温も高かったが、この部屋は、風が通っていて涼しく、不快ではなかったのに。
やはり、梅雨の影響なのか、それとも、病院のエアコンに慣れていたからか。こもり熱っぽいんだよなあ。
 
そのまま寝てしまったので、私はW杯オランダ戦を観ながら、
入院の準備を、一応しておくことにした。準備してなかったら、また入院、てなことになりそうな気がしたから。
ばたばたしていたら、ちょうどテレビの前に居ない時に点を獲られた。ぶううううう。
 
消灯する際に頭を触ると、また熱は下がっていた。うーん、よくわからん。
 
今日、日曜も朝早めに目が覚めたので、
おまるに座ると、うんち。
その後、二度寝したが、起きると機嫌はいい。
 
イメージ 1夕方まで熱はなく、寝たり起きたり、
という感じだったが、
やっぱりまた夕食時に検温したら37.5度だ。
また風呂は入れず。
 
アイスノン替えたら、また眠ってしまった。
 
総じて機嫌はいいから、なんとも微妙。
中耳炎ならば、もっと機嫌も悪くなりそうだが。
 
ちょっとげっそりだが、カメラ目線で楽しげ。
 
 
 
 
 
今回の入院時も、日中寝ている時が多かったし、思いのほか少し長めの滞在になったので、読書も進んだ。
先日の、大学病院での入院のトラウマか、江戸川乱歩を無性に読みたくなって読んでいたが、
日常に戻れば、すっかり読む気をなくして中途でほこりをかぶっていた、
つもりだったが、
このたびの入院。
 
乱歩ののろい?か?と、勝手に思い込み、
絶対に入院中に読破せねば、と、全9巻、必死に読んだ。
 
江戸川乱歩名作集1~9/春陽文庫イメージ 2
ネットオークションで調達した、短編ばかりを集めた全9冊。
なんと、昭和30年代のもので、当時の定価が一冊100円台。
現在、角川や創元文庫かなんかから出ている乱歩短編集だが、
こちらの名作集は、9冊で短編ほとんど網羅なのでゲットした。
 
それぞれは薄っぺらいが、字は小さいし、もりだくさん。
明智ものや、謎解き、暗号もの、などの、推理系が半分ちょい。
あとは、まさに、エログロ、って言われるよなあ、というものだ。
あと、数冊、というところで、
あまりにも衝撃的な作品(「地獄風景」:読んでめまいがした。)
があったこともあり、
こんなの入院中なんかに読んでたら本当に頭がおかしくなりそうだ、
と最速スピードで読み、週末までに制覇した。
 
評価が高い、名を聞く作品は、さすが乱歩、なるほどね、と、思う。
が、総じて、「妖」「異常」「怪」「倒錯」などのイメージの、
誰にでもお勧めできない本を読んだのは、はじめてだ。
興味あれば、読んでみてください。
精神状態が安定している時を選んで読むことをお勧めです。
というか、安定時は、読みたくないのかもな。
 
 
あまりにも乱歩ワールドが濃かったので、その後は日本及び世界の名作の原作を読んで中和。
以下は、そのまま、おすすめです。(画像なし)
 
森鴎外は、そういえば、舞姫しか読んでなかった。
全文原作のまま上記作品を読んだが、
最後の一句ほか、淡々とぴりりと渋く、
こども時代に安寿と厨子王でしか読んだことなかった、山椒大夫、は内容は知っていても、泣けた。
史実系の阿部一族大塩平八郎、などは、ちょっとかったるかったが。
 
先日、映画をDVDでみる機会があり、あまりにもおもしろくなかったので、原作を、と読んでみた。
すると、みた映画はほとんど原作を忠実になぞったものだった。
原作読むとおもしろいのに、映画化されるとあんなにつまんなくなるんだ、と、ちょっと発見。
こどものころ見たテレビドラマではハラハラドキドキの連続で印象的だったが、
原作は、当時の社会情勢もしっかり描いてあり、まあまあ渋めなお話し。
 
【バンビ/フェーリックス・ザルテン】
バンビ、はディズニー話とばかり思っていたが、実は原作がしっかりあったことにまずは驚き。
小鹿がいろんなことを通じて成長して、という話で、
動物の世界の話だが、動物目線の内容は、新鮮でとてもおもしろかった。
こちらも原作は渋めでいい。終りが秀逸。
 
【青い目のネコと魔女を追え/Mデイヤング】
これは、ちゃんと読んだのではないが、ちょこっと立ち読みしたので紹介。
この本は、既に単品では購入できない本となっているのだが、
私が小学生の時、初めて読書で泣いた(しかも号泣)本だ。
小学高学年対象の児童書だが、内容は、魔女狩りの話である。
表紙も独特でインパクトがあったので、当時手にとって読んだのだが、一生忘れられない本となった。
この本が、入院した病棟の本棚に、多分寄贈されたのだろう、存在しており、おお!とびっくりだった。
もう数十年前に読んだきりだが、当時何度何度も読んだので、挿絵などもきっちり覚えていた。
それにしても、渋すぎる話し。
一応、ハッピーエンド、ということになるのだが、あまりに社会派な児童書。