みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ハハ、だう~ん・・・。

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(写真はRが撮影)

三連休だ。
初日はおねえたちがケーキ作りをすることになっていたので、
朝食をとって準備をしていた。
起床時から珍しく頭痛がしていたが、なんだか調子が悪い。
「おかーさん、ちょっと横になっとくけん、自分たちでやってみてー」
と言って、力の横に転がっていたが、なかなか調子が上がらない。
頭痛薬を飲んでみたが、一向に改善せずだんだん悪くなるばかり。

ずもーんと寝ていたが、起き上がりもできなくなってきた。
昼食の時間はすっかり過ぎている。
「ちょっとー、今日インスタントのうどんでいい?」と、そこまで頑張ってやったが、
自分は食べる気力がなくバタン。
それでも、なんか食べなきゃ、と、スナック菓子(!)を寝ながら食べた。
その数分後、嘔吐。

これは、変だ。でも熱ないし。食べたいが食べるとよくないような体調。しかも頭痛。
先日から月ものも来ている。正月明けだ。
年末年始疲れにいろいろ重なったのだろう。腹の風邪かもしれない。

力のことだけは何とかやらねば、と、ミルク注入だけはどうにかやったが、
吸引もふらふらになりながらやっていた。
力は、心配そうにこちらをちらちら見ながら、吸引回数最小限に抑えているようだ。
こちらが目をあけて見ると、ちょっとうれしそうにガンバレガンバレ、と言わんばかりにばたばた。
その後母嘔吐3回。もうこうなると、何も食べられない。でも娘たちにはなんか食べさせないと。。。
こりゃちょっと頑張れんぞー。どうしよう。

とうとう、夕方、急きょ娘に電話掛けてもらってばあちゃんにきてもらった。

夕食作り中だったばあちゃんがばたばた来てくれた。
「あらー、顔色悪いやん~。おかゆ作ってやろうね。」

はー、よかったー。
と思っていたら妙なにおいが。

「あのねー、ちょうど家でね、かき揚げ作りよったけん持ってきたけんね。揚げたて食べなさーい!」
と、がんがん油で揚げ始めた。
アゲモノ、ですかああああ???

うええええ、と思いつつ朦朧となる私。

「さあ~出来上がったよ~、揚げたてどんどんどうぞ~」
「やったー。おいしそー、いただきまーす」

娘たちがんがん食べているようだ。あぶらー、あぶらくさいー。

その後ちょっとして、じいちゃんもやってきた。差し入れもって。

「おー、お前顔色悪いやんか、無理すんな、寝とけ寝とけ。
おいー。いいもん買ってきたぞー、男爵コロッケ!北海道のやぜ!うまかばーい!」

うえええ、また油ものーーーー。うえええ。

「おう、それと、寿司も買うてきたぜ!いなりずし!」

うえええ、いなりって、油揚げですかあああ???

そばで、がんがん平らげられる油ものたち。
私は横になりつつ脂汗たらたらである。
この状況で出されたおかゆ、食べられるはずもなし。。。。

「でねー、デザートはねえ、NとR『だけ』で作ったチョコケーキよ!!みんなで食べよ!」

最後はケーキ!!!油脂だらけ!!!

ひえええ、おそろしや、この家族たち。

散々食べてじいちゃんだけ帰って行った。ばあちゃんは泊ってくれて、力を風呂に入れてくれた。
私は少しおかゆは食べたが、また吐いてしまい、こりゃーいかん、と思っていたが、
23時ごろからどうにか回復し始めた。全部吐いてしまったからだろうか。
力の処置も無事終わり、力は速攻すぐに寝てくれた。なんていい子だろう、この子は!!!

私は力が寝てから、夜中におかゆを温めなおして4杯食べた。
私のために残してくれていたケーキは、とりあえず、明日食べることにした。

翌日は、すっかり、というわけではないが、日常生活全く支障は無し。
お腹が減っていたので、朝からがっつり食べた。
おかゆがOKだったのを皮切りに、コロッケ、ちらしずし、ケーキ。昼はマック。
腹具合を悪くした原因かもしれない「みかん」は、やめておいた。

力は、ずーっと協力的だった。周りがちゃんと見えている彼である。ありがとうありがとう。
もちろん、おねえたちも、じいちゃんばあちゃんも。


年末年始あけに体調崩すことが多い。
月ものが重なったこともあるのだろう。
それにしても、今年はあまり無理したわけではないと思っていたが、
イレギュラーな日々は、やっぱりいかんのやろうな。規則正しいリズムが一番。
それにしても、年だろうか、体力の衰えか。。。
いかんいかん、今年はこれ限りに、あとはペース崩さず頑張っていこう!