みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

2009年回顧

やはり師走。あっという間に年の瀬になってしまった。
掃除も料理も飾りも年賀状も、ぼちぼちでいいよね、だって、いろいろとあるしさ、
と一週間前までは逃避の境地であるのに、
ラスト1週間切ってから、やっぱこれだけはしとかんと、と、一通りやってしまう。
家庭を持ってこのかた、反省なくいつもこの調子だ。


今年の漢字は「新」と発表された。
「新」はいろんな意味でのことらしいが、久しぶりに、グッドイメージな漢字だ。
続く不況やデフレなどの経済的な社会情勢が主で明るい話題は少なかったが、
最後にちょっと救われた気がした。

家族や自分を振り返ると、2009年は、なかなか充実感のあった年だったように思う。
力を中心にして回っている我が家は、
力がこの1年間一度も入院しなかったことで、まずは、「合格」の年になる。

保育園で言えば年少さんに進級した力は、
週三回の通園スケジュール全部に出席したわけではないが、
昨年と比べると、リハビリ、保育活動、共に、格段の充実度。
こどもは以上児になるとずいぶん変わる、と言われていることを力に関しても、いい意味で納得した。
本当にありがたいことだ。

おねえたちもふたりとも、今年から始めたことがあり、
また、ちょこっと頑張ってトライしてみたこともあった年だった。
彼女らは力が生まれて、なかなか継続して安定生活とはいかなかったのだが、
ようやく、気持ちの余裕が出てきた年。
成長したこともあるのだろうが、私はほとんど手をかけなくともよくなった。
というか、こちらが助けてもらうことがとても多くなった。
ありがたいことである。

夫は、今年は仕事的に非常に大きな過渡期に立ち会うことができ、また周りの方々にも恵まれて、
疲労困憊しながらも、充足した年だったようだ。
望んでも職に就けない多くの人たちがいる中で、元気に働けることは本当にありがたい限りである。

私はというと、今年は、なにか、これ、ということを、やる!と、年初に抽象的に目標を立てたのだが、
正月明けてから唐突に、
今年は自分のために、家族に迷惑をかけない程度にやってみよう、
と、今まで挑戦したことがない分野の国家資格の試験にトライして4戦のうち3勝できた。
全勝できなかったのは残念だったが、それなりの達成感があった。

4つめの受験前におねえたちに、えー、またお母さん試験受けるとー、いやだなー、
とクレームがついたので、家族に迷惑をかけずに、とはいかなかったようだが、
それでも、ぶうぶうは言わずに、協力的ではあった。

以前もいくつかの資格試験を受験したことがあるが、
今年のトライに関しては、合格しなきゃ、という以上に、
この席についていること自体に、感謝感謝の気持ちでいっぱいだった。初めての感覚。


生きることができるのは、とてもありがたいことだ。
力を授かったことで、よりそう実感できることは、まさに、「ありがたい」こと。
2010年もまた、少しずつでも前進できたらいいなあと、2009年を回顧しつつ。


来年もよろしくお願いいたします!