おねえ達とは家でよくしゃべる。
女の子だからか、相当に口も達者で痛烈な批評家でもある。たじたじ。
といっても、今のところ、いやな感じの話し方ではないのでおもしろいばかり。
おねえのクラスメートで、いつもつまらなそうな顔をして、何事にも無気力な、
文句ばっかり言っている子がいるらしい。
その子の話をしていてこんな会話。
母:その子さあ、子どもの頃からそんなんやったら、これからどんな大人になるっちゃろうね。
楽しいことなんかないんかね?かわいそうやねー。
そういやさ、きみらさ、どんな大人になりたいと思う?職業とか、周りにおる人とか。
N:えー、あのねー、お仕事する大人。
R:Rね、赤ちゃん産むと。お母さんがいい!
母:ああー、お母さんはいいねえ。でもお母さんはお仕事しながらでもできるけんね。
Nはなんで仕事する大人がいいと?
N:えー、なんか、楽しそう。
母:そう?例えばどんな仕事の人?
N:えー、わからーん。
母:ふーん。誰か参考になる大人を周りで探すとか、いいなと思う仕事を考えてみるのもいいね。
N:あ、そうだ!子どもがおる大人、になりたい。
母:へー、子どもがおる大人?なんで?
N:だって、楽しそうやもん!
母:へええー、たとえば誰よ?
N:お母さん(私のこと)!子どもがおって、楽しそう。
母:あーそりゃあその通りやね。きみらがおもしろいけん、楽しいのは間違いないね。
Nが、お母さん(私のこと)、と言った真意はいろいろあるのかもしれないが、
NやRから見て私が
「楽しそうなおとな」
に見えることは、とてもいいことだと思ってうれしかった。
おとなが楽しそうでなければ、子どもが楽しくは過ごせないだろうから。
子は大人の鏡。しっかり見られている。