今日は、おねえたちの学校は卒業式で、他学年はお休みだったので、
女三人で髪を切りに行く約束をしていた。この三人で行くことは、力が生まれてこのかた機会を持てず。
今回、ハハに至っては、半年ぶりの美容院なのだ。おねえたちも、楽しみにしてくれていた。
でも、週明け月曜の夕方、嘔吐があり、ちょこっと心配の種があるなあ、
と思っていた。すると、今朝も、少しだけ吐いた。
すぐに元気になったのだが、午前中からロングでヘルパーさんにお願いしている本日だ。
何となく後ろ髪ひかれながら、外出した。
ハハがほとんど切り終わろうとしているところで、携帯が鳴った。
ヘルパーさんからだ。
呼吸不全ぽくなり、嘔吐して、呼吸が今ひとつ改善しない、とのこと。
どっと冷や汗が出た。手は冷たくなり。
車で20分位の距離にいる私たち、数分で帰宅できるというわけではない。
酸素投与の指示をして、呼吸の改善に努めてもらうようにした。
5分後にまた連絡があり、落ち着いた、とのことで、少し安心しながら、急いで帰宅。
自宅に到着してみると、眠っていた。顔色は悪くはない。ただ、ぐったりしている感じはある。
ヘルパーさんが帰った後、目を覚ましたが、やはりぼんやりしている。
微妙に、手足が、ぴくぴくしている。けいれんの卵、のような状態だ。
意識も定まらない様子。抱っこしたら、泣いてしまった。良好な状態ではないことは間違いない。
それから、不快な表情で、たまに泣いたりしていた。
横について、とんとんしたりで、少しおさまったが、
めずらしく汗をかいている。アイスノンを久々に登場させた。
でも熱はない。
身体状態のこれ、という明らかな異常は見当たらないので、
何でこうなっているのかが、わからない。
けいれん系だ、と判断し、かかりつけの神経科の医師に電話して相談した。
かいつまんで説明したが、もし悪い状態が5分以上続くのであれば、けいれん止めの座薬を投与して、
とのことだった。
ただ、今聞いた感じでは、座薬投与するほど重篤ではなさそうだから、様子を見てね、
とのことだった。
とりあえず、アドバイスを受けて、ややほっとしたのだが、
そのまま様子見ていた。
夕方くらいから眠ってしまい、酸素飽和度も下がらずにだったが、
何となく、しんどそうだ。
嘔吐をさせないよう、注入量を減らし、濃度も薄めて、注入した。
その後嘔吐もないし、うんちもまともなので、嘔吐下痢などでは、今のところ、ないと思う。
そんなこんなを考えていたら、
力、ふと目を覚まし、何もなかったかのように、ごろごろぶうぶう言い始めた。
なんてこと。どういうことよ?
それでも、とりあえずは安心した。
まだもうひといきとはいえ、なんとなくピーク脱した感じだ。
と思ってあれこれしてたら、今日一日の疲れからか、頭痛持ちのハハの、久しぶりの激痛。
こんな時に、どうよ!!!
身体に鞭打ち食事をかき込み、鎮痛剤を久しぶりに飲んだが、それからは立ち上がることもできずに、
おねえ達の世話もできず、
悪いけど、今日は自分たちでやってくれ、と、支度を自力で済ませて就寝させた。
1時間弱でようやくハハの調子が復旧し、どうにか立ち上がれたが、力は、なんとなくよさそうだ。
風呂にも入れて、電気を暗くすると、眠り始めた。
今夜は酸素飽和度SPO2のモニタリングは絶対だろうから、
すぐにセットして、念のため、酸素投与しながら、観察していたら、
やはり、寝入りばな15分の間に、酸素飽和度をどんどん下げる呼吸不全状態に、何度かなった。
酸素投与中なのに、80前後まで落ち込んでいる。
アンビューバッグを取りだして、空気を押して供給してやると、すぐに改善した。
何度か、妙な状態になったが、
30分もたつと、定期的な寝息を立て、まったく安定してしまった。
寝入りばなのこれが、力のけいれん発作ではないかと、確信した。
おそらく、日中のヘルパーさんの時も、この状態だったのだろう。
力、現時点では、抗けいれん剤でけいれんコントロールしているのだが、
かなり少ない量で、いけてる今までだ。
でも、前回の脳波検査で、かなりけいれん度が高いことが判明し、
もし、何か、大きなけいれんエピソードが起これば、薬増やしましょう、
との医師の話だったので、
今回のことを受けて、増量のきっかけになるかもしれない。
本日、ちょうど、力の最初の手術から3年なのだ。
これ、という日にちは、いつも何か、エピソードがあるような気がしている。
ロング留守番が嫌やったんかな。ごめんね、力。