みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

ETCをどうする?

今日お手伝いに来てくれたばおあちゃんから、
「ETCのことやけどさあ、あんたに聞こうと思ってさあ。」
と相談された。

ETC助成や1000円乗り放題の報道を受けて、ご多聞にももれず、テンションが上がった模様。
と言っても、ETCとは何ぞや、から説明せねばならないレベルのばあば。
初歩からかいつまんで話したが、何とか理解できたようだ。

こんなばあばのような人が、きっと多くいるのだろう。
これを機に、と検討中の人は、ETCをつけていない人の6割にのぼる、との調査結果が出ているらしい。

「で、あんたんとことは、どうすると?」

と尋ねられた。

うちは、力の障害者手帳があるので、力と同乗している場合は有料道路の割引対象だ。
料金所で必ず手帳を提示して支払うのだが、
ETCをつけた後に役所に申請することで、提示なしでスル―できることは、
通院や通園で気持ちの余裕があまりない時には、楽だろうなあ、とは、当初から思っていた。
でも、そのために、車載器購入はどうよ、ということで却下していた。

これを機に、と思わないでもないが、
力を連れて遠出は、現時点では、1000円だからお手軽に、という状況には程遠い。
力同乗で車に乗ることは、9割方市内の通園と通院に限られる。
つまり、1000円の恩恵にはあずかれないということ。

暫定期間の2年間の間に、少しは今よりも遠出できるようになっているのかもだが、
メリットといえば、助成金と、料金所の手帳提示手間がなくなる、というくらい。

まあ、これも、大きなメリットとは言えるのだろうが、何とも微妙な、うちの状況である。


ばあばは、しっかりETCに関する手順を私に逐一聞いてメモまでしていた。
来週あたり、ETCユーザーになりそうな雰囲気満々だ。

ばあばみたいな人たちのおかげで、景気回復の一端となれば、それはそれで、いいことなのだろう。