期待していたのでうれしいニュースだった。しかも、ノミネートされた二作品ともに受賞。
「おくりびと」については、前評判が高く、封切りされても評判がよく、映画祭前の下馬評もよく、
結果は、そう驚くこともなかったのかもしれない。
納棺儀式は、日本人として当たり前な風景だが、
実は日本独自のものなんだ、とトリビアでもあった。
それにしても、主演のもっくんの風貌と雰囲気は、あの場にいて、ハリウッド俳優の中でも、
そう引けを取っていないと思った。
かっこいいおいちゃんになったよなあ。ナイナイシックスティーンなシブがき隊から大躍進である。
ちなみに、同映画の英語タイトルは「Departures(旅立ち、出発)」だ。なかなかいい訳ではないか!
米アカデミー賞に先んじて、先日、日本アカデミー賞の授賞式の放送をたまたま見た。
こう言っては悪いが、とてもちゃちで、見ていて恥ずかしいほどであった。
樹木希林が司会(前回の主演女優賞)の一人として進行する中(メインが関口宏なのも微妙すぎ)、
義理の息子主演の「おくりびと」が、10部門ほとんど独占である。
コメントを再三にわたって求めらていた樹木希林も、女優としてそこそこ答えてはいたが、
なんだか、全体に、THEうちわうけ!と言わんばかりで、
片手間にしか見てはいなかったが、時間をとても損した気がしたものだ。
まあ、本家アカデミー賞も、うちわうけ、なのかもしれないが、
メジャーな本家で、日本の精神文化が評価されたことを、素直に喜んでいる。