みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

石けん利用を阻むもの

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出産を機に、ぼちぼち、自宅の洗剤系は石けん類に変更していった。
環境にやさしい、人間にやさしい、というのももちろんだが、
アトピー持ちの自分が、もともと無添加石けん派だったのも、大きな理由である。
身体や手洗い用の液体や泡状ソープは、アトピーがほとんどなくなった今でも、やっぱり苦手だ。

少し前に重曹ブームがあったが、乗じて、うちも重曹は欠かさなくなった。
ひと手間でとても便利な代物に変身する。

石けん、重層ときて、最近は「セスキ酸ソーダ」も加わった。
別名の「アルカリウォッシュ」の方が、名称としてはメジャーかもしれない。
タンパク汚れに強い=血液汚れ用、というイメージを持っていたが、
タンパクに強いということはつまり、
身体から出る垢を落とす洗濯洗剤としても、食器洗い用としても、効果を発揮するということ。
襟やそでなどの汚れや、ブラシなどにセスキ酸水を霧吹きすれば、すっかりすっきりで驚くほどだ。

セスキ酸ソーダ重曹の違いは、アルカリ度の違い。
環境にやさしいトリオのもう一つに、粉せっけん成分の、炭酸ソーダ、があるが、
アルカリ度が低い順に、重曹pH 8.2<セスキ酸ソーダ9.8<炭酸ソーダ11.2となり、
手肌にやさしいのはこの順で、洗浄度が、この逆順になる。
(参考:石けん百科:http://www.live-science.com/index.html

重曹メインに使っていたが、セスキ酸の威力には、感心した。
ただ、焦げ落としなどには、研磨力があり粒子細かい重曹が適している。
炭酸ソーダは、手荒れひどい自分にとって手袋なしでは使えないため、セスキ酸でぎりぎりだ。
食洗機に使えるのも、いい。

そんなこんなで、石けん類のファンだ。
みんな、どんどん使えばいいのになあ、などといつも思っているのだが、
実は、石けんには大きな(多分)社会的バリアがあることに、気付いた。
それは、うちの、買い換えたばかりの新品ドラム式洗濯機の一件にて。


うちは夫の単身赴任に際して、自宅用の洗濯機を買い換えた。(夫は赴任先に中古を持っていった)
なかなか快適に使っていたが、一年もたたないうちに、上部にある洗剤ケースから水漏れが発生した。
すぐに修理に来てもらったが、洗剤ケースにつながる管が、詰まっていたとのこと。
内部管なので掃除しようにも、不可能な箇所。

その後、1年もたたないうちにもう一回詰まって、修理してもらう羽目になった。

原因は、石けん洗剤だという。
石けんカスが管にどんどん蓄積してしまうらしい。

修理屋の兄さんは、言いにくそうに、

「(原因は)粉石けんなんですよねー、赤ちゃんがいらっしゃるので、石けんがいいでしょうが。。。」

聞けば、ドラム式だから、というわけではなく、
縦型スタンダードでも、回転軸に石けんカスが付着して動作不良も、ままあるらしい。

一般的に出回っている洗濯機は、基本、合成洗剤用に設計されているという。
そういえば取説にも小さく、
『粉石けんは使わないようにしてください』
と書いてある。(読んだけどシカトしたまま粉せっけんを使い続けている確信犯の私)

洗濯機修理二回の憂き目もあり、腹が立つことこの上ない。

電機メーカーと、洗剤メーカーが結託していると、思われてもおかしくないではないか。
石けん、使いたいのに。

修理の兄さんに、聞いてみた。

「それなら、粉石けん、ダメってこと?他に方法はないんですか?」
「いやー、それなら、液体石けんを使うとか、あとは、粉せっけんを、お湯で溶かして液状にすると、
少しは解消するとは思いますが。」

溶かしても、石けんカスは出るだろう。腑に落ちないながら、それから以降、
ちまちまとお湯に溶かして、洗剤ケースに入れている私である。

粉石けん対応の洗濯機の開発を望む!!