みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

2008メリークリスマス!

2008クリスマスネタの続き。

結局、母は力は寝ているにもかかわらず、おねえ達待ちで3時まで眠れず。
それでも、どうにか、目的は果たしたので安心して就寝。
朝方、力の吸引でもうろうと起きる際、ガサガサっと何か手に触った。
枕元に何か置いてある。見ると、

「お母さんへ」

飾り付けられた、おねえ達それぞれからのクリスマスプレゼントの手紙だった。


実は私、クリスマスの思い出にまともなのがない。
サンタさんを信じていた小学校低学年の頃、
いそいそと靴下を下げて、心待ちにしていた翌朝、
何か入っている!と、手を入れてみたら、

「五円玉」!

何で?五円玉なのだ???低学年ながら、ショックを受けた。サンタさんて???
お小遣いのつもりなのだろうか?これで何かの足しに、と?いやいや額が微妙すぎる。
さすがに、友達に言えなかった。
「うち、こんかった、サンタさん。」

傷を引きずりながら、翌年。
今年こそはと期待しながらの翌朝。
何か入っている!と、手を入れてみたら、

「饅頭」!

えええええ?
饅頭?食べろってこと?クリスマスに饅頭???
昨年の五円玉以上のショックを受けながら、
父の仕事机をふと見ると、同じ饅頭が入った菓子箱を発見。

!!!

サンタなど、この世におるわけない。そんな都合のいいことなど、と、瞬間悟った私。
にしても、机に置いとくか?無神経にもほどがある。
それから二度と、靴下を下げなかった。
クリスマスプレゼントも、二度と来なかったし、現実にも親からもらうこと一度もなく、今に至る。

ずいぶん後になって、当人たちに話したのだが、
当人たち、えー、そうやったっけ?うーん、思いだせん、と、
子ども心を痛く傷つけたことなど、お構いなし。さすが、私の父母である。

今となっては、相当な笑い話として、思いだすごとにだれかれとなく話しているネタだが、
今年のクリスマス前に娘たちにちょっと脚色して初披露した。
(饅頭の菓子箱が父の机の上にあったことを省略)

「~ということで、お母さんにはサンタさん、2回しか来てないとよ。
しかも、五円と饅頭しかもらったことない。(ここで娘たち、「わーかわいそー!」)
キミたちは、いいなあ、リクエストしたものがもらえてさあ。
多分、お母さんはいい子でなくて、キミたちはいい子やけんやろーね。
いいなあ、うらやましいなあ。お母さんも子どものころ、もっといい子にしとけばよかった。」

との結論にて笑い話を終了していたのだ。

この話を受けてのことらしい。

クリスマスの早朝(4時半!)。
夜遅くまで粘っていたにもかかわらず、起きてプレゼントを獲得したおねえ達、
おかーさんにもプレゼントをあげようよ、と、
まだ真っ暗な中、クリスマスっぽく装飾した手紙を、
それぞれ書いて私の枕元に置いてくれていたのだった。

おねえ達、外が明るくなってきた頃にやってきた。
「おかーさん、サンタさん来たよ!(とプレゼントを見せながら)
おかーさんも、プレゼント、きとーよ!Nサンタと、Rサンタからよ!」


N:おかあさん、メリークリスマス!Nがちょっとしたものをつくったんだよ。よろこんでくれるかな?
  Nより。(with手作りカード)

R:手紙1;おかあさん、いつもありがとう!もうすぐお正月だしRのおたんじょうびもあるね!
      ほんとうにブーツかっていいのかな?(※注:誕生日にブーツを買う約束をしている)
      クリスマスはたのしい日だね!メリークリスマス!
  手紙2;おかあさん、いつもたいへんだね Rもてつだうよ!もうクリスマスはおわりだけど
      こんどはお正月とRのたんじょうびだね。たのしみだね!

Rの手紙など、自己チュー色ばりばりだが、
それでも、読んで、うるうるを我慢するのが大変だった。


手前みそな親バカな話ではあるが、
クリスマスも捨てたもんじゃないな、と、今年初めて思わされた。

いやはや、キミたちがいるから、頑張れる。

来年も頑張っていこ~う!