開催前に、本当に開催できるのかとあれだけ騒がれた中国のいろいろを乗り越え?開幕した2008五輪。
終わってみると、わが国でも、今年最も大きなGood imageを残したイベントになったと思う。
前半戦の水泳、北島二冠でメダル熱も盛り上がったが、
バドミントンやフェンシングなど、前評判は高くなかった選手の大活躍で、
色は何色でもいい、メダルでなくてもいい、がんばればいい、
という雰囲気の中での、終盤、ソフトボール金メダルだ。
(個人的には男子400mリレーの銅メダルも)
投手上野選手は、自分で言ったわけではないのに「上野の413球」が今年の流行語大賞に選ばれ、
五輪後はどこにでもひっぱりだこ、どこに現れても人だかりだ。
当地出身の彼女。最近、私もよく利用する商業施設にも交通安全キャンペーンとして来場したらしい。
今年すっかり人生が変わってしまった人の一人だろうが、
こちら側も一発屋だと済まさず、この413球分をちゃんと彼女たちに返さねばならないと思う。
11,12月になって、メダリストや五輪選手の去就が報道されるようになった。
自分も周りも、五輪フィーバーからようやく抜けて、落ち着いた際の決断と思うが、
一般的にスポーツ選手の引退年齢は、最近のアイドルよりも早いほど。
引退後、指導者やキャスターなどの道が開けている人はいいが、将来保証がない人がほとんどだろう。
メジャーにはなれなかった選手たちのその後を、周りで支援してあげることも、
スポーツ底上げのための、大切なことだ。
しかし、この五輪で最も顕著だった、
「周りの皆さんのおかげで~」
という選手コメントの激増は、
選手の皆さんが一般社会常識派に変わってきたことを表わしているのではないか、とも思った。
これも今年の「変」ということか。
周りに感謝できることは、誰にとっても、社会生活のまずはの一歩。