みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

セグウェイ!セグウェイ!

週末の力のお泊り練習で長崎県ハウステンボスに行った。

ここハウステンボスオランダ語で「森の家」)は約20年前に自然との共存を目指して作られた人工街。
土壌入れ替えしたり運河など、環境共生コンセプトに基づく街づくりをしてきたリゾート地である。

計画した際に調べていたら、「セグウェイ」に試乗できるというではないか!
おお!こんなチャンスが来るとは!

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セグウェイとは2001年12月にアメリカで発表された自立型電動立ち乗り二輪車
発表前からインターネット以来の大発明、
未来の乗り物「Ginger」として大騒動になったが、
日本では道交法で許可されず公道走行ができないため、
私有地または許可された敷地内でしか走行できない。
2005年に米国大統領から贈られた小泉前首相が、
首相官邸庭で走行している姿が報道されていたが、
こんな訳で、実際姿を見ることはほとんどない代物だ。

このセグウェイ、デジカメ等と同じくリチウム電池が動力源である。
電動自動車とほとんど同じ原理で、家庭用電源から充電できる。
最速20キロで走り、フル充電で40キロ走行可能という。

見かけの作りはとても単純で、タイヤと、両タイヤをつなぐ板(ここに乗る)、それにハンドルだけ。
アクセルもブレーキもなく、体重移動とハンドル傾けることだけで方向転換と速度調節をする、
まさに直感的操作で動く乗り物だ。
内蔵されているサーボモーターと、制御マイクロコンピューターで、一見不安定なこの乗り物は、
かなり安定した自立が可能である。


現在国内では、警備やゴルフ場、工場などで試験的に使われているが、
ハウステンボスのようなリゾート地でもいくつか使われている。
ハウステンボスの上記コンセプトからすれば、セグウェイ導入は違和感無い。
九州近辺ではここだけ。ここで乗らんでどうする!と、私は今回の一押し目当てだった。

ただ子どもは乗れないし、力もいるので、1人でも乗りに行こうと思っていたが、
じいさんばあさんが引き受けてくれ、夫と二人で体験試乗50分コースにエントリーした。

実は夫、最初は、「いいよ、俺が力たちを見ておくけん、別に乗りたいと思わんし。」
などと言っていたので、興味なしかと思っていたら、
実は、自分だけ乗れなかったらどうしよう、などと、腰が引けていたらしい。
相変わらず、である。
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エントリー後にヘルメットを渡された。
もう一組のカップルとで4人。
インストラクターから説明を受け、いざ搭乗。

一見本当に不安定である。これで自立するのか、と思うが、乗降時の注意を要するだけらしい。
聞くと、ほとんどの人が練習すれば必ず乗れるという。
乗れない人の例としては、年齢性別関係なく、
最初から異常に怖がっていて腰が引けている人とのこと。夫、大丈夫か?

一番手に夫。とりあえず乗れた。でもかなりへっぴり腰である。まあ、こけていないので、いいか。
次に私。乗ってみると、おおお!何という感覚!本当に体重移動だけで動く。

一番不思議だと思ったのは、静止した状態からハンドルを傾けるだけで360度くるくる回れること。
進まずともハンドルのみで方向転換自由自在である。
ただ、大人の私たち、ハンドルと言えば自転車やバイクの感覚があるため、
つい、同じイメージで「回して」動かしてしまうことがネックだ。
もともとの固定観念を吹き飛ばして乗る、これがセグウェイ攻略?ポイントである。
現在のセグウェイは、身長145cm、体重45kg以上ないと乗れないが、
これはきっと、余計な知識や癖がない子どもの方がすぐにうまく乗れるに違いない。

しばらく小さな枠内で練習して、それなりに乗れるようになったら園内散歩に出かけることになった。
少し小雨模様だったが、自分の実身長に21cmの下駄をはいた状態で目線は高いし、ラクラク移動。
坂道もどんどん上るし、とても快適だ。
慣れるとハンドルでなく体重移動だけで方向転換でき、スキーの感覚に近くなる。すいすいーって感じ。

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園内散歩して数分後のところ写真を撮ってもらった。
この夫のへっぴり状態を見よ!

この回のエントリーの4人共そこそこにできるので、予定外に遠くまで足を延ばすことになった。
さらに広いところで自由に走行させてもらえた。
水たまりがあったがなんのその。スピード制御を解除してもらい最高速度まで出せるとさらに爽快。
このころになってやっと夫も少しは慣れてきたようだ。
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帰路の紅葉美しく、気持ち良く終了。
降りて歩くと、なんとかったるいこと。


日本の道交法では公道を走るのは難しいセグウェイ
確かに条件は厳しいだろうし、
道路であろうと歩道であろうと、実際に走行すればいろんなトラブルも考えられるだろう。
でも、もっといろんなところで、多くの人が乗れるようになればなあと、単純に思った。
それほど爽快なこの感覚はホント、忘れ難い。
現在わが国では個人購入はできない(法人なら可、一台約100万円)セグウェイだ。
もし機会があればぜひ乗ってみてください!