みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

げらげらご機嫌

今日は通園日。

午前のリハビリも何とか泣かずに、眠らずにできて、午前の二時限目は音楽遊びだった。

保育士さんで音楽療法担当の先生が指導してくれた。
先生が弾くピアノのリズムにあわせて、子どもたちを前向き抱っこして、大人が身体を動かす。
聞こえる音とリズムを、体で感じる、という遊びだ。

ぐるっと輪になって、先生のピアノにあわせて、私たち大人が思い思いに身体を動かす。
「リズムが子どもに伝わりやすいように動いて下さい!」と言われたので、
かなり大げさに、やっていた。

おねえたちの保育園で、
音楽に合わせて身体を動かす「さくらんぼリズム」が保育にとり入れられており、
さくらんぼリズムをする子どもの様子やその効果のほどを実感した私たち。
折にふれて大人も体験させられるので、こんなのは、全然OKだ。楽しい。
力もおねえたちと同じく、大好きのようである。

体調良かったこともあって、ずーっと笑いっぱなしで、御機嫌だった。
歩いたり跳んだりゆらゆらする振動が、楽しいのだろう。
抱っこしてぐるぐる動いたので、母はかなり消耗したが、力は満足の呈。

力は難聴と言っても、音楽や歌にはかなり反応している。
アップテンポが好きだ。おねえ達の歌声は、格別。

音楽療法、という言葉はあっても、まだまだ馴染みのない分野だ。
でも、子どもも、大人も、
好ましい音楽が聞こえて、不快な思いをする人はほとんどいないだろうし、
いつのまにか歌ったり、身体を動かしたりすることは、人間としてもともと持っている原資質だと思う。
特に障害がある人たちにとって、音楽療法はとても効果的だと思うので、
これからどんどんメジャーになってほしいものだ。