みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

別人なりきりごっこ

おねえたち、お休みの日の自由時間の遊びに、「家族ごっこ」がある。

就学前は、お母さんお父さん赤ちゃんなどの「家族」レベルだったが、
小学生になるととたんに範囲が広がり、お友だちや兄弟が格段に増えてきた。
1人二役三役当たり前だ。

ということで、ごっこの時は彼女ら、別人格にすっかりなりきって仲良く遊んでいる。
おもちゃやゲームなしでも延々と遊べるのが、子どもたちのすごいところである。

別人格なので名前もいろいろだ。陰でこっそり聞いていつも笑ってしまっている。

Rは今のところ、自分の名前にちょっとコンプレックスがあるらしく、
別人格の名前が、たいそう漫画女主人公ちっくである。
たとえば、こんな兄弟。

よなみねレイナ(本人)
    ケント(弟)
    タツヤ(弟)
    ひな(妹、赤ちゃん)
    うみちゃん(飼い犬)

日毎に本人は改名するのが彼女の常である。レイナの翌日は、しまだエリカになっていた。

上のおねえNは、つきしまゆきよ(本人)という、和風でなかなか渋い名前を付けていたと思うが、
確かめるため尋ねると、恥ずかしいけん教えーん!と言われた。
小学校中学年のN、こんなごっこ遊びにはまる時期も終末期、というところかな。

しかし、いったいどこからこんな名前を考えつくのだろう??子どもっておもしろい。

先日、尋ねられた。

R:ねー、おかーさーん、おかーさんも、何か違う名前にしーよ。
母:そうねえ、じゃ、竜崎麗華(by「エースをねらえ」)。「テニスへの冒とくです!」。
R:えー、レイカー?ふーん、かーっこわるーい。

レイナはよくてレイカはなぜだめなのだああーー?