今日の通園は、夏休み前最終日。
おねえたちも行きたいというので、連れて行った。
力はおねえたちが行くのを察知してか、妙に朝からテンション高く、痰も多く、
嘔吐感があったが、吐きはしなかったので、都市高速に乗って行ったが、
途中、急に激しく咳きこみ、顔色も悪くなってきたので、初めて、路肩に緊急停車した。
おねえたちはびびって騒いでいるし、力はなかなか落ち着かなくて、私も気が気ではなかった。
でも、ありがたいことに、吸引でなんとかなった。
普段は移動時に寝てくれるとか、おとなしい、とかで、ほとんど問題ないことが多いのだが、
今日は、おねえもいて、イレギュラーだったんだろう。久々に車内でどきどきさせられた。
今日のメニューはお楽しみ会だったが、
力は先に、到着してすぐ、夏休み分のリハビリが入っており、リハビリ室へ。
最初はうつぶせの練習から入ったが、頭を上げる力が、急についている、と先生驚き。
前後するが、昨日、うちで、勢いあまって寝がえりうった時、
手は下りたままだったが、初めて胸をそらし、背筋の力で、頭を上げようとしていたのを発見!
苦しそうだったが、そのまま目に入らないところで見ていた。
カニューレが邪魔をして苦しそうだったので、
手を上に持ってきてやると、
私が横に居たのに気がつき、ぎゃおーと泣きだした。
つい、すぐに救済してしまった。
でも、自力で背筋力使っていたのを初めて見て、うれしかった、というエピソードがあった。
うつぶせの後、たっちの練習に入ると、なんとなーくいやな感じがたちこめてきた。
目をそらしたり、いやな顔をしたり、というのが、ぽつぽつと増えてきた。
足は少しはつっぱるのだが、いまひとつ。
まだ自分的には、足が身体を支える代物だとは、理解できていない力だ。
キック力は非常に強いが、立つ、という行為には少し遠い道のりか。
歩行器に乗ってみようか、というところで、ぱたっと電池が切れたように、目を閉じた。
いつもの逃避か、と思いきや、あまりにも鮮やかに眠ってしまい、
ゆすってもつねっても、キンキンの冷たいアイスノンを顔につけても起きないので、
相当疲れているのかなあ、などと話していたら、
リハビリ終わってしばらくして、ぱちっと目をあけて、御機嫌。
やっぱり、逃避行為だ。だんだん演技力が上がってるなあ。これなら社会には通用するかもよ。
その後は、お楽しみ会に参加。
読み聞かせルームにお邪魔したが、
なんと、読み聞かせの担当は、当療育センターのOBである、小学五年生の男の子。
手足がなく、いざり動きだけで移動しているのだが、
(スポーツジャーナリストの乙武氏を思い起こさせられた)
弁も達者で、読み聞かせの上手なこと上手なこと!!
お話の合間に、英語でお話までしてくれて、(英検5級取得済みだそうだ)
感心してしまった。
おねえたちも、すごいねー、と、びっくりしていた。
その後は、痰が多く、保育室に戻り休憩して食事を待った。
おねえたちは、今回初めて会った、力と同グループの女の子たちにとても興味を持ち、
女の子たちも、おねえたちに興味を持ち、あっという間に、仲良く長々と遊んでいた。
1人の女の子など、私が一緒におもちゃで遊ぼうと近づいただけで、
ぎゃおーっと泣かれてしまったことがあるのだが、
(それはお母さんの近づき方が悪かったとよ。やさしーく近づいたと?と後からおねえに言われた)
おねえたち、何の弊害もなくすぐに手をつなぎ、遊んでいた。
こういう場面を見ると、本当に、子どもっておもしろいなあ、すごいなあ、と思う。
子どもたちのこんな場に居合わせてラッキーだと思う瞬間だ。
力は、食事の練習もまあぼちぼちで、注入も、吐かずにどうにかクリアした。
さよならのご挨拶時には眠ってしまっていたので、帰宅しようと抱きあげたら、また急に顔色が悪い。
すぐに床に下ろして胸をたたき、顔をたたき、吸引をすると、復旧。ふうう。
帰宅の車内は爆睡で、安定だったので、助かった。
おねえたち、とても楽しかったらしいが、やや疲れたようだ。
私は、今日療育だったのに、なんやかんやで昨晩?は4時前に寝たので、
帰宅後は、ぐったりグロッキーであった。
女性陣、夕方は、みんなして、だらだらごろごろしていたのであった。
力はぶうぶう、ごろごろ、楽しそうにしていた。
力の夏休み、スタート!