「『殺害予告』が発見されたので警戒してください。」
登録している当地の警察署からのメールだ。
アキバ通り魔事件からの流れだろうが、こんな内容のメールを頻繁に受信するようになった。
小中学生の子どもたちにもその旨伝えられているようだが、
最初の方こそは校長名のお知らせが配布され、緊急連絡網が回り、集団下校などで大騒ぎになり、
小学校低学年の娘たちは半泣き状態で帰宅してきたものだが、
今では、対応も、子どもたちの反応もすっかり沈静化している。
「オオカミが来た!」とふざけていた少年は、
本当にオオカミが襲ってきた時には、誰にも助けられることなく食べられてしまう。
これは「嘘はだめよ」という戒めのお話だが、
現代社会の中の、100の虚言の中の1の真を探すための警戒に、
何か他にいい手立てはないものだろうか?
警戒警報を「ああ、また?」と、何とも思わなくなる感覚の方が恐ろしい気がする。