みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

しっこがでたよーーー!!!

今日は通園日。リハビリもある。
朝出がけに、吐きそうになり、ちょっと待機して出かけたので、リハビリ時間に少し遅れて到着。
力は移動中寝ていたが、到着後起きた。

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でも、いきなりリハビリだったので、
まだ眠そうなそぶりを見せ、やる気なーい顔。
足がめちゃくちゃ激しく動く力なので、
ためしに、と、少し重いリハビリ用の靴を履く。
なんだか違和感ありあり。
さらに、初めて、立位保持する装置にのせ?られ、
大粒の涙を流して号泣してた。
そんなに泣かんでも。。。

リハビリが終わるとすぐにご機嫌になった。ほんとにゲンキンなやつである。

今日の活動は乾布摩擦(後日の言語訓練のベースとするためビデオ撮影された)と、
あじさいの制作。
先生があらかじめ準備してくれた画用紙で作ったあじさいベースに、
手指に絵の具を付けてぺたぺたやる活動だ。

力は、こんな新しいことに、結構怖がらずに取り組む方だ。
上のお姉ちゃんたち二人とも、初めてのことにものすごく尻込みするタイプだったのとは対照的。

先生が準備してくれたのは、黄色、青、白、ピンクの絵の具。
目の前に持ってきてくれて、「どれがいい?」と尋ねてくれた。

力は、選ぶことには、かなりはっきり意思表示をする。
この4色で選んだのは「青」。
「青」を選ぶことが多い力だ。

小さな子の目は、高明度、高彩度で高波長(暖色系・黄色、赤、オレンジ))色から、
だんだん低波長(寒色系・青、緑)色の感度が発達すると一般的に言われている。

だが、力は、最初の方から、青色への興味がかなり高いような気がしている。
私は力が生まれてから、
できるだけ鮮やかな色合いの服を着るように心がけていたが、
偏らないようにと、いろんな色を選んでいた。
だから、力の「青色」嗜好はとっても不思議。
いつか、理由を話してくれるといいなあ、ぜひ聞いてみたい。

先生が作ってくれているあじさいベースは、薄いピンクと紫の画用紙にて。
手に絵の具をつけて、紙にぽんぽんと、つける。

積極的にはやらないけど、嫌がりもせず。

他の色を、と持ってきたが、
「白」には見向きもせず、
「ピンク」もいまいち、
「黄色」がまあまあ、
ということで、
黄色もぺたぺたして、緑色の葉っぱ画用紙を貼り付けてできあがり。なかなか様になってた。


さてさて。
今日は、とてもとてもうれしいことがあった。
活動前に、おむつがまっさらだったので、時間的にもちょっと余裕があったしで、
おしっこトライをしてみた。初。

実は、先日、うちで、おねえたちが使っていた赤ちゃん用補助便座に座らせてみると、
豪快に嫌がって、こりゃーだめだ、とちょっとあきらめていた。
後で先生たちに相談すると、
補助便座は、開脚が厳しいし、後ろ盾がないので、怖いかもね、とのことだった。
なるほど、そうだろう。めちゃくちゃ足が突っ張っていたもの。

で、今日のトライ。肢体不自由児用の、特別便座に座ってみた。
力が家で使っている座位保持装置の椅子と、基本的な形は全く同じで、
背にもたれて椅子に座れば、股の部分がくりぬかれているので、そのまま用を足せる代物。

もともとおむつ替え時、外した瞬間、
公園の噴水のところによくいる「おしっこぼうや」のようにカーブを描いて私にひっかける力だ。
開放感の中での用足しは、きっと気持ちいいはず、
しかも、体調がいい時の力は、溜めしっこ、溜めうんちのタイプ。
初回だしまずはお試しで座らせてみようね、と先生と一緒に見ていると、
しばらくたって、

「ちょ~~」

たくさん出た。
周りの皆さん大拍手で、恥ずかしそうにしていた。
おねえたちも、初回からこんなに上手にはできなかったぞ!すごいすごい!
母、睡眠不足と体調の波が下降気味でどうもぐずぐずしていた気分が、すっかり吹っ切れた。
わが子が初めて用を足せた時のうれしさってのは、この時期ならでは。感動だ。

ビギナーズラックにならんかな、と思いきや、
食事後、うんちもずいぶん出てなかったし、おむつもきれいだったので、もう一度トライした。
また成功した!初日から二度も!なんという!!

二度目の成功に気を良くした母は欲が出た。
「さあさあ、うんちも出そうよ、がんばれがんばれ」と、
しつこく座らせていたら、吐いた。

ごめんごめん。。。。

調子に乗るなよ。いつもおんなじ過ちを繰り返してしまう。

「這えば立て、立てば歩めの、親心」