みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

「予防」の価値

本日6/4は6(ム)・4(シ)から語呂合わせて虫歯予防デー

先日、力の療育センターで歯科学習会があった。
当地地方で唯一開業している障害児専門の歯科医からのお話が小1時間ほどあったが、
いろんなところで講義や講演をされているらしい医師の話は、
「歯」をベースに、海外の歯科事情や、後期高齢者医療の話まで幅広く、
データを交えてわかりやすく、時間を感じさせない講義で大変有意義であった。

話中で歯科医は、
「私たちは、多分、今まで削りすぎ、詰めすぎています。」
こう言った。
私が子どもの頃は、確かに、歯医者と言えばキュイーンという音とともに恐怖の対象だった。
行くと必ず削られ抜かれてかぶせられていた。それが歯科治療だとのイメージ。

でも今は、歯科を美容院と同じだと思ってほしい、と言う。
人が髪を切ったり、きれいになるために美容院に定期的に行くように、
歯も定期的にきれいにしに、気軽に行って欲しい。
そうすれば、無駄に削りや詰めをしなくてすむ。
80歳になっても20本の歯を保てる(ハチニイマルマル運動)、と。


虫歯にならない甘味「キシリトール」は北欧で開発された。
なぜ北欧発なのか?
それは、
福祉制度が進んでいる北欧では、医療費が無料のため、
できるだけ患者を出さぬよう、医療費を抑えるための施策が国として最も必要なことだからだ。
歯科に関しては、虫歯になる患者を減らすことができれば、歯科医療費が抑えられる。
虫歯の最大の要因である甘味をどうするか?という観点になる。
甘味開発に重きを置いての結果が「キシリトール」というわけ。


ようやく少しずつ身近になりつつある「予防」という考え方は、
さまざまな社会保障制度が破たんしつつあるわが国では、
個々の自己防衛策としても、国策としても、中長期的な最も有効な手立てだと思う。

ワーカーホリックなんて、もう死語に近い。
走りっぱなしで燃え尽きては何もならない。
自分や家族の体は自分で守らねば、誰も守ってくれない、と、
歯科医の話を聞きながら、「予防の価値」を再認識した。

健康診断、行かないとな。。。