本日6/4は6(ム)・4(シ)から語呂合わせて虫歯予防デー。
先日、力の療育センターで歯科学習会があった。
当地地方で唯一開業している障害児専門の歯科医からのお話が小1時間ほどあったが、
いろんなところで講義や講演をされているらしい医師の話は、
「歯」をベースに、海外の歯科事情や、後期高齢者医療の話まで幅広く、
データを交えてわかりやすく、時間を感じさせない講義で大変有意義であった。
話中で歯科医は、
「私たちは、多分、今まで削りすぎ、詰めすぎています。」
こう言った。
私が子どもの頃は、確かに、歯医者と言えばキュイーンという音とともに恐怖の対象だった。
行くと必ず削られ抜かれてかぶせられていた。それが歯科治療だとのイメージ。
でも今は、歯科を美容院と同じだと思ってほしい、と言う。
人が髪を切ったり、きれいになるために美容院に定期的に行くように、
歯も定期的にきれいにしに、気軽に行って欲しい。
そうすれば、無駄に削りや詰めをしなくてすむ。
80歳になっても20本の歯を保てる(ハチニイマルマル運動)、と。
虫歯にならない甘味「キシリトール」は北欧で開発された。
なぜ北欧発なのか?
それは、
福祉制度が進んでいる北欧では、医療費が無料のため、
できるだけ患者を出さぬよう、医療費を抑えるための施策が国として最も必要なことだからだ。
歯科に関しては、虫歯になる患者を減らすことができれば、歯科医療費が抑えられる。
虫歯の最大の要因である甘味をどうするか?という観点になる。
甘味開発に重きを置いての結果が「キシリトール」というわけ。
ようやく少しずつ身近になりつつある「予防」という考え方は、
さまざまな社会保障制度が破たんしつつあるわが国では、
個々の自己防衛策としても、国策としても、中長期的な最も有効な手立てだと思う。
ワーカーホリックなんて、もう死語に近い。
走りっぱなしで燃え尽きては何もならない。
自分や家族の体は自分で守らねば、誰も守ってくれない、と、
歯科医の話を聞きながら、「予防の価値」を再認識した。
健康診断、行かないとな。。。