今年度から下のお姉ちゃんが就学して少し余裕ができたはずなのに、
気が抜けたというか、力が入らない、ぼーっとだらだらと過ごす時間が一日の中で少しでてきた。
まあ、今までが駆け足過ぎたのかもしれない。疲労蓄積がちょっとブレーキをかけているのかも。
新年度始まってもうすぐ二カ月。
平日は、朝も夕方も、とても忙しいのはずっと変わらず同じだが、
せっかくの週末になっても、力の体調と天候とタイミングの条件がそろわねば、外出できないうち。
子どもだけでの遊びにはほとんど行きたがらないおねえたちは、
「ねーねー、おかーさん、あそぼーよー」
とぶうぶう。
でも。週末でも力が昼寝するとすかさず、「母ちゃん寝とくけん。」と、ちょい転寝してしまう。
力が起きていると、やることはたくさんなので、ばたばたしている。
ということで、おねえたちとしっかり遊べる時間がほとんどとれていない。
おねえたち二人で結構楽しく遊んでいるので、
ちょっと空いた時間に、二人で遊ぶのに飽きると、「ねーねー」が始まる程度なのだが、
いかんねー、手抜きやわあ、と思っていた。
でも、なかなか理想通りにはいかん、である。
上のお姉ちゃんNが日曜の午前中、招待状を持ってきた。
「今日の夜くじびきごっこをしますので、ちーくんをつれてぜひ来てね! さんか・ふさんか」
招待状まで作ってくれているので、ちーくんの調子が良かったらくるよー、と言っておいた。
午後、力と母が昼寝中、ずーっと二人でしずかーに賞品を作っていたようだ。
夕食も早々と食べて、やる気満々のおねえ達。力の体調は微妙だが、これは逃れられん。
力の寝ている隣室に移動をお願いして、参加することにした。
「はい、チケットの『さんか』に丸をつけて持ってきてくださいねーー!」
もう、なりきり状態だ。
くじびき遊びは彼女らの十八番の大好きなごっこ遊びだ。
でも、これは、私が入らねば、盛り上がりに欠けるのだ。それはそうだ。二人じゃ、ねえ。
おおあたり、あたり、はずれの説明を受けて、くじをひき、賞品をもらう、
それだけの繰り返しなのだが、
久しぶりに三人で遊んだ感じが、ものすごく楽しかったらしいおねえたち。
やっぱねー、努力せないかんなあ。疲れとっちゃいかん。
平日は夕食後、おねえ達ふたりで風呂に入るのだが、
さっさとあがってきて私に学校のこと(ぐち)などをいろいろ話すのが好きなふたり。
ちょうど私と一対一になるのがいいみたい。
ドッチボールや誰かが誰かとけんかした話、先生のこと、おいしかった給食のこと、などなど、
他愛もないことばかり、五分程度だが、めちゃくちゃよく話す彼女たち。
(今のところ、いろいろ話してくれるので、学校の様子はだいたいわかる。)
一人先に入ってさっさと上がってきたN。ひとしきり話したあと、満足の顔でこういった。
「あのねー、Nねー、お母さんに学校のこと話す時って、幸せな気持ちになるなあ。」
一日のうちのたった五分くらいだが、こんな時間がないとあるでは、まるで違うのだろう。
子どもたちにとって楽しいことや幸せな時間というのは、
珍しくもないいつもの日常の中に、たくさんある。つい忘れがちだ。思い出させられた。
幸せ気分で話してくれるのは、いつごろまでだろう。私にとっても貴重な幸せな時間。