みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

がんばれジェロ!ROAD TO 紅白

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1週間ほど前からだろうか、
よく行く商業施設のイベント広場に、
ポスター宣伝してあった。

「ジェロ」
ペンシルヴァニア州出身の黒人演歌歌手。祖母は日本人。

見かけは上記写真の通り、一般的な?黒人男性。
歌う時はキャップを被りカジュアル服で、一見ヒップホップ。

でも、このなりでいきなり演歌を歌うのだから、かなり強烈である。

2003年に来日後キャリアを積みデビュー。
2008/2/27付けのUSEN演歌チャートにて、堂々1位に輝いたそう。

このジェロが、本日来店という。
ぜひ見て生歌声聴いておきたいものだ、と、
時間の都合がついたので、
子どもたちをえんやこら連れて、行った。

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すると、いるいるいる。
30分以上前から、山盛りの人だかり。
力を連れていたので、なかなか厚かましく中に入れず、
20列目くらいでスタンばって、見た。
案の定、背伸びして豆粒みたいなジェロの頭しか見えず。
一曲目を途中まで聴き、おねえたちがあついよう、
と言い出したので、抜け出した。

店を一回りして、再度イベント広場まで戻ると、「津軽海峡冬景色」を歌っていた。
そして、最後の曲です、と、デビューシングル「海雪」を歌った。

おお!
さすがによかった。声がまた。
楽曲も、演歌とナツメロと歌謡曲の微妙な混ぜ加減。
いい曲だ。
後から調べると、作詞秋元康、作曲宇崎竜童とのこと。
なるほどねえ。

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司会のお姉さん:「それではジェロさん、今の夢はなんですか?」
ジェロ:「たくさんの皆さんに歌を届けたいです。そして、紅白に出たいです。」
お姉さん:「みなさーん、紅白が夢とのこと!ぜひ応援してあげましょう~。」
観客:ぱちぱちぱち~
ジェロ:「今日は本当にありがとうございました!」

こんな、いかにも、なやりとりで終了したが、
実際見て聴いたら、ちょっと応援したい気分になった。

きっと彼は、一日でこんなイベントをいくつもこなすに違いない。
コツコツ活動を積み重ね、生声、人柄に一人でも多くの人に触れてもらうことが、
応援せずにはいられない人たちを増やす近道なのだろう。

黒人ヒップホップ男性が演歌。
キワモノと切り捨てる人も多いだろうが、
一昔前の氷川きよしデビューのインパクトに似ている気がする。
何より、本日の観客は、若年層が驚くほど多かったのだ。
制服姿の男の子たちや、学生カップル、ベビーカーファミリーなど、
演歌からは程遠いと思われる人たち。
演歌イベントに、彼らを立ち止らせた、ということだけでも、
かなりすごいことだと思う。


このままのペースでいけば、
話題性も含めて、きっと紅白出場は夢ではないはず。

がんばれ!ジェロ!