みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

パソコン教室

先日、書写の清書したものを持って、上のお姉ちゃんNが台所の私のもとに。

「これ、賞、って書いてあるやろ。」
「あーこれねー。うまいねー、Nホントうまいねー、いいなあ、お母さんも見習わな!」

と言うと、いきなり号泣。

「あのね、あのね、賞状もらえんかったと。自信あったのに、自信あったのにい~。」

クラスで数人の表彰には引っかからなかったらしい。
親の贔屓目としても、充分上手に書けていると思ったのだが。

一生懸命慰めているが、かなり長い時間泣いていた。
後から聞くと、今までで一番悔しいこと、だったらしい。

いやいや、こんなことで悔しい、と思うことは、大事よ。

「そんならさー、お母さんが賞状あげる!明日作るけん、まっとって。」
「ホント?!」

ようやく泣き止んだ。
夜作っていたが、体調悪いのもあり、なかなかはかどらず、
約束の「明日」には間にあわなかったので、

「あのさ、色とかデザインとか自由にできるけん、一緒につくろか?」
というと、やるやる、やったー、ととても喜んだので、
週末は、下のお姉ちゃんも一緒に、

「パソコンで賞状を作ろう!教室」
開講。

フォーマットは私があらかた作っていたので、
彼女らは、色と模様をチョイスするだけだ。

二年生ともなると、パソコンは人気授業らしく、
先日、お絵かきソフトかなんかで、名刺を作ってきて得意になって、
いろんな人に配布していたN。

どちらにせよ、もうすぐパソコン本格的に教える予定なので、
大人も使うソフトを扱わせてやろう、と、
個人的にはほとんど使わないが、
お絵かきソフトに近い感覚で、そこそこの成果物ができあがってくる、
Microsoft Publisher」
を使った。
もちろん私がかなり補助はしたものの、
お姉ちゃんたち、かなり楽しく、こだわりもってやってた。

Nには、「書写がんばり賞」
Rには、「コマ回しがんばり賞」
として、同デザインで作らせたが、
全然違ったものになり、私もおもしろかった。

子どもの感性というのは、ほんと、興味深いものだ。
また、
じいさんばあさんにいくら教えても習得しないマウスの使い方は、
あっという間に遜色なく使えるようになるのが驚き。

「あのねー、学校で名刺作ったより、断然おもしろかった!
こっちの方が大分難しいけど、こっちの方が楽しかった!」
とは、Nの談。