自転車で、怖い目に会ったことはないだろうか。
ご当地は、数年前、
都心で駐輪マナーワーストを取ったほど、
自転車利用者が多い。
平地で、都心が自転車移動にちょうどいいくらいの大きさにまとまっているからだ。
都心だけではなく、
周辺地区も、自転車利用率は高い。
子どもがいる家庭なら一家に一台以上というところも多い。
自転車は便利だしエコでいいと思う。
しかし、最近の迷惑走行の多いことといったら!
特に、電話しながら、さらにはメール打ちながら、
なんて、本人は全く悪気がないんだろうが、最も悪質であると思う。
私はまだ怖い思いをした程度だが、
実際大怪我負った知人もいる。(しかも加害者は逃亡)
だから先般出された自転車走行規制は賛成だ。
この規制の中、
「自転車三人乗りの規制」に対して、
猛反発が起こり改定の方向、
と先日の新聞記事にて読んだ。
三人乗りと迷惑走行規制は、
どちらも「危ないからダメ」に帰着するのだが、
全く別物、別次元での話なのでは、と思っていた。
反発が起こるのももっともだろう。
でも、改定方向に直結していくのも、違うのではないかと思う。
三人乗りは、自転車的にも交通面でも、危ないのは間違いない。
自転車メーカーとしては、
三人乗りでも安全な自転車は、
新たに開発しないと不可能だ、とのことらしい。
とってつける工夫では間にあわない、ということ。
また、三人乗りでぐらぐらしながら走行している自転車は、
車からも歩行者からも、安全とは言えない。
それでも、幼稚園や保育園に送迎する親からすれば、
規制されたらやっていけない、というのも、
私も三人の子の親だ。
切実な意見だというのもよく分かる。
たかが三人乗りの是非ではない。
三人乗りしなければならない理由、
反発が母親からしか挙がってきていない現実、
歩道が充分整備されていない交通事情も含め、
社会問題の顕著な一例、と思う。
規制する、規制しない、
なんてことに終始せず、
多くの人がもっと掘り下げて考えねばならないトピックスだと思う。
三人乗りの自転車開発は、根本から見直さねばならないように、
付け焼刃的対処では、どうにもならん。