みんなのチカラに~ぼくが力になれること

産まれてすぐに救急搬送されたチカラは、 5万人に1人とされるトリーチャーコリンズ症候群と診断された。 箇条書きでも1枚に収まらないほどの手術や入院を繰り返した2005年からの10年。 これからどんなことが待ち受けているのか。 もう、チカラも家族もどんとこいの力が備わりつつある。はず。

わが子を守るのは

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今日、延び延び延びになっていたポリオ二回目をとうとう接種できた。安堵。

一般的には経口接種のポリオだが、
力は、胃ろうからの注入になる。
特別接種の為、予防接種センターが設置されている、
大学病院に行かねばならなかった。

接種後、
感染を防ぐ為に胃ろうボタンを全て廃棄して、新しい胃ろうボタンに交換する、
という、二段階の処置が必要なのだ。

前回一回目の時は、医師の連絡不行き届きで、
胃ろうボタンの交換(小児外科担当)のてはずが整っていなかった。
のどまでぶちきれモードが上がってきていたが、
困ります、ちゃんとしてくれてなきゃ、としっかり言ってきたつもりなので、
今回はそんなこと無いだろうけど、念のため、
と、前日電話を入れたら、
またもや、同じことの繰り返しになるところであった。

医師の問題なのか、体制の問題なのか。
(このポリオ接種に関しては、前者であることは間違いなし)

多くの患者を診るから、しょうがない、ですませられない。二回目だよ。

やっぱり、わが子はわがで守るしかない、
と、今日も、思った。確認確認要確認だ。

で、タイムリーにも(タイムリーと言う言葉は適当ではないが)、もう一つ重なった。

先週、三科受診で、毎度のように、大量に薬を持ち帰った。
受診は、じいさんがだいたい付添ってくれて、助かるのだが、
大変なのは、大量の薬を持参し、帰宅した後。

現在飲み薬で8種類、吸入薬3種類、貼り薬1種類、塗り薬3種類を処方され、
加えて、エレンタールp(粉末)、
ラコール(液体)の重たいパックを大箱単位で管理しなければならない。
車から移動するだけでも夜逃げ状態だ。

帰宅後、
飲み薬についてはすぐに選別とチェックを入れて投与時間ごとに分配する。
誰でもわかるように、
最近は日付と時間を一つ一つ書いている。
もし自分に何かあった時に、誤投与しないように、私なりのリスクヘッジだ。

8種類について、朝のみ、朝夜、朝昼晩、と3バージョンある分配は、
もう、頭がくらくらになる作業。一つ一つ書いていても間違うこと多々。
疲労して帰宅してのことなので、さらに増幅。
だから、緊急を要さない吸入薬や注入剤のチェックは、後回しになる。

で、一週間前のことに、今日気づいたのだ!

吸入薬について、処方されたものと違う薬を薬局から出されていた!

箱に違和感を感じたことはぼんやり覚えている。
でも、ばたばたと、後回しになっていた。確認せずに、薬置き場に。

用途は全く違うものだ。
今日偶然、
え、なんでこれ?

間違っている薬は以前使ったこともある薬だったし、
当該薬は、前週の残りがまだあって、すぐに使う薬ではなかったので、
自分的には誤用は絶対なかったはずである。
でも、だ。

薬局に電話したら責任者不在であった。
それで、代理の男性と話したが、
「あー、すいません、気をつけます。」
とのことだった。

こんなんでいいのか?

電話切った後、必殺じいさん戦法やな、と思い巡らせていたら、
再度電話があり、家まで正しい薬を持ってくるという。

夜にやってきた担当者は、
やっぱり、
「すいませーん、今後気をつけます。」
と、薬を交換して、あっさり帰って行った。


やっぱり、わが子を守るのはわがだけだ。

「人を見たら泥棒と思え」
こんな言葉は、ホントに嫌な言葉だと思うが、
医療に関しては、
真摯に治療等にあたっている人には申し訳ないが、
当たらずと言えども遠からず、と私は思っている。

疑いながら、信頼し、信頼しながら、疑う、
この絶妙なバランスを保ちながら毎日過ごすのは、
やっぱり、骨が折れることだ。